研究課題
単純ヘルペスウイルス(HSV)マウスHSV皮膚感染モデルでは、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)による帯状疱疹様皮膚病変を形成する。現在の実験計画では、このHSVによる皮膚病変に、抗VZV-IE62抗体が関与するとBDNF活性が増強され、帯状疱疹特有の疼痛を誘導すると考えられる。したがって、HSVによる帯状疱疹様モデルでの種々の因子の解析が必要であるが、特に、形態学的な因子からの解析が重要と思われた。皮膚感染モデルで皮膚組織に関する解析を始めたところ、病変の重症度に応じて、触覚と痛覚の伝導に関わるC線維密度が約10倍程度に上昇していた。C線維密度の増加は、アロディニアと相関するので、そこに関与する神経成長因子など生体因子の検討を始めた。後根神経節や脊髄後角の神経細胞の変化を捉え、それに関与する因子が解析でき、生体の因子等に対する抗体により、病変形成や回復に伴う神経組織の変化を検討する。神経組織の変化の経時的変化とこれに関わる因子の解析から、この機構に関わるメカニズムの解析を行う。
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