• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

新規タキキニンペプチドの構造と機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22600008
研究機関宮崎大学

研究代表者

西森 利数  宮崎大学, 医学部, 教授 (20112211)

研究分担者 池田 哲也  宮崎大学, 医学部, 准教授 (20264369)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード疼痛 / ペプチド / 脊髄 / 神経薬理
研究概要

平成24年度の研究目的は11個のアミノ酸からなる新規タキキニンペプチドであるヘモキニンー1(HK-1)を構成する個々のアミノ酸の役割を明らかにすることである。そのために、HK-1とタキキニンペプチドの代表である11個のアミノ酸からなるサブスタンスP(SP)との間でのキメラペプチドを合成し、これらのペプチドの薬理学的特性について疼痛系を用いて解析することとした。実験を開始する前に髄腔内にカテーテル留置のラットを作製し、このカテーテルを介して、種々のペプチドを髄腔内に投与し、熱痛覚過敏の誘発を指標として研究計画を実施した。最初に、アミノ酸の1番目から5番目まではHK-1由来、6番目から11番目まではSP由来のキメラペプチド(HK-1(1-5)/SP(6-11))と1番目から5番目まではSP由来、6番目から11番目まではHK-1由来のキメラペプチド(SP(1-5)/HK-1(6-11)を合成し、これらのペプチドを髄腔内に投与したところ、SP(1-5)/HK-1(6-11)は熱痛覚過敏を誘発し、HK-1(1-5)/SP(6-11)は熱痛覚過敏を誘発しなかった。このことは、HK-1が熱痛覚過敏を誘発しないのはHK-1の1番目から5番目を構成するアミノ酸に原因があることが明らかとなった。そこで、種々のキメラペプチドを合成し、熱痛覚過敏誘発の有無を調べたところ、HK-1を構成する2番目、4番目と5番目のアミノ酸が熱痛覚過敏の誘発に関与していることが明らかとなった。この結果はペプチドを構成する個々のアミノ酸の機能を解析する手段を提供していると同時に、ペプチドを構成する個々のアミノ酸の機能を明確にしたものである。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] New tachykinin peptides and nociception.2012

    • 著者名/発表者名
      Nishimori T, Naono-Nakayama R, Ikeda T.
    • 雑誌名

      Japanese Dental Science Review

      巻: 49 ページ: 27-34

    • DOI

      10.1016/j.jdsr.2012.11.002

    • 査読あり
  • [学会発表] Effect of a fragment peptide derived from hemokinin-1 on histamine- or serotonin-induced scratching.2012

    • 著者名/発表者名
      Naono-Nakayama R, Ikeda T, Takamiya K, Sameshima H, Nishimori T.
    • 学会等名
      Society for Neuroscience, 42th Annual Meeting
    • 発表場所
      New Orleans
    • 年月日
      20121013-20121017

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi