研究課題/領域番号 |
22600015
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
韓 文華 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (90469974)
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研究分担者 |
笠井 慎也 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (20399471)
西澤 大輔 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (80450584)
高松 幸雄 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (40370978)
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キーワード | 遺伝子 / 脳・神経 / 発現制御 / シグナル伝達 / 細胞・組織 |
研究概要 |
ヒトの遺伝子48検体においてシーケンシングを行い、NPW遺伝子のエキソン1-2およびその上流約5.Okb上の全遺伝子多型を同定した。この結果を用いてHaploviewによりNPW遺伝子上の連鎖不平衡領域を決定したところ、NPW遺伝子上の遺伝子多型はほぼ完全連鎖不平衡の関係にあることが明らかになった。先行研究により明らかにしていたアミノ酸置換を引き起こす遺伝子多型は、NPW pre-peptideからmature peptideに切り出される際に除かれる領域に存在するが、本研究結果からNPW遺伝子全領域上の遺伝子多型が疼痛感受性に影響を及ぼす原因遺伝子多型の候補である。そのため、NPW遺伝子の発現変化および機能変化のいずれが原因か定かには出来なかった。今後はまず、さらに5'および3'方向における遺伝子多型を同定し、NPW遺伝子を含む連鎖不平衡領域の末端(全長)を決定する。その後、発現変化については翻訳領域の遺伝子多型を指標にallelic expression assayによりヒト脳サンプルを用いて解析を行う。 NPB、GPR7およびGPR8遺伝子についても全エキソンおよびその上流約5kb上の全遺伝子多型を同定した。NPW遺伝子と同様に解析を進める。
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