平成25年度は、以下の(1)と(2)を計画し、実施した。 計画(1):「評価パッケージ」の確定から、評価の試行へ 実績:東近江市博物館グループ(滋賀県東近江市内の能登川博物館、近江商人博物館、西堀榮三郎記念探検の殿堂の3館を統括する組織)においては、博物館の社会的な存在意義と現行の人材育成システムの必要性と妥当性を検証する「評価パッケージ」を設計し、それに基づく評価(試行ではなく本番の評価調査)を行った。三重県総合博物館(旧三重県立博物館をリニューアルし、平成26年4月19日開館)においては、業績測定型評価と参加型評価を併用した「評価パッケージ」を設計し、リニューアル開館時からその運用ができるように、アンケート票設計などの準備を行った。これらの実績により、我が国でいままで試みられなかった、新たな評価のスタイル(「評価パッケージ」)を示すことができた。 計画(2)4年間の研究成果の公開 当初の計画では、「本研究の最終年度として、引き続き、①研究成果を学会誌等に投稿する。また、②ミュージアム関係の研究会などで報告し、③HPでも公開し、「評価パッケージ」の普及を目指す」とした。②については、「学会発表」にあるような実績が残せたが、①については平成26年度の作業となった。なお、③については、東近江市博物館グループでは平成26年6月までに評価結果をとりまとめ、同グループのHPなどで公開する予定である。また、三重県総合博物館についても、リニューアル開館後、評価調査(試行)を開始しているので、追って同館HPなどで公開予定である。
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