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2010 年度 実績報告書

博物館学における新領域の基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 22601002
研究機関東京芸術大学

研究代表者

嘉村 哲郎  東京芸術大学, 芸術情報センター, 助教 (90543710)

研究分担者 奥本 素子  総合研究大学院大学, 学融合推進センター, 助教 (10571838)
平井 宏典  共栄大学, 国際経営学部, 講師 (80552679)
キーワード博物館学 / 博物館情報 / 博物館教育 / 博物館経営 / コンセプトマップ
研究概要

「博物館コンセプトマップCoMMS(Concept Map of Museum Studies)」ワークショップの開催
22年度は次の日程、テーマ、場所、メンバーで博物館学コンセプトマップ作成のワークショップを行った。
2010年5月18日、博物館情報学、東京藝術大学、若手博物館研究者グループのメンバー
2010年7月17日、博物館経営学、東京藝術大学、若手博物館研究者グループのメンバー
2010年8月21日、博物館と地域連携、大妻女子大学、日本ミュージアム・マネージメント学会研究会参加者
2011年2月4日、博物館のステークホルダー、湘南国際村センター、かながわ国際交流財団と若手博物館研究者グループのメンバー。ワークショップ実施の結果、博物館情報学については、情報の機能と目的別に情報に関するカリキュラム整理の必要性が認識できた。本年度実施した海外調査のうち、情報を利用した展示等に関する調査の結果、実際の館における情報機器及び情報利用については研究の一環として取り組んでいる機関・館はあるものの、積極的な情報機器を用いた展開はあまり見られなかった。ミュージアムにおける情報活用については、ウェブでの情報発信が主であり、展示の中に情報を活用する等の事例は情報機器同様の印象であった。博物館経営学については、次の4つの大分類を抽出することができた。(1)公立館が大多数を占める日本における特質として設置主体である行政との関係性および文化政策、(2)メセナ等の企業との関係性と企業経営手法の適用、(3)経営における博物館独自の問題、(4)今日的課題である博物館経営の多様性の4点である。博物館と地域連携に関しては、博物館の役割が収集・研究・保存・展示といった4つの機能に終始しない、より多様な役割を担う必要が確認された。それを受けて、2月に行った、博物館のステークホルダーの整理では、従来の来館者だけではなく、潜在来館者の掘り起をしていく必要があることが分かった。さらに、今までの来館者像だけでなく、多様な来館者の気付きを来館者特性と比較しながら分析する必要があることが分かった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] The Cognitive Orientation of Museum (COM) Model2010

    • 著者名/発表者名
      Motoko Okumoto, Hiroshi Kato
    • 雑誌名

      日本区教育工学会 ETR号

      巻: 33 ページ: 131-140

    • 査読あり
  • [学会発表] 博物館における館内外連動支援システムの構築2010

    • 著者名/発表者名
      奥本素子、加藤浩
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      金城学院大学
    • 年月日
      2010-09-20
  • [学会発表] サイエンスコモンズを利用した博物館学新領域研究の提案2010

    • 著者名/発表者名
      奥本素子、平井宏典、嘉村哲郎
    • 学会等名
      日本ミュージアムマネージメント学会
    • 発表場所
      国立科学博物館
    • 年月日
      2010-08-21
  • [学会発表] 提言:ミュージアム・リテラシーを涵養する地域連携を主眼としたミュージアム・マネジメント2010

    • 著者名/発表者名
      平井宏典、奥本素子、嘉村哲郎
    • 学会等名
      日本ミュージアム・マネージメント学会基礎研究部会
    • 発表場所
      大妻女子大学生活科学資料館
    • 年月日
      2010-06-05

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公開日: 2012-07-19  

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