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2011 年度 実績報告書

博物館学における新領域の基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 22601002
研究機関東京芸術大学

研究代表者

嘉村 哲郎  東京芸術大学, 芸術情報センター, 研究員 (90543710)

研究分担者 奥本 素子  総合研究大学院大学, 学融合推進センター, 助教 (10571838)
平井 宏典  共栄大学, 国際経営学部, 講師 (80552679)
キーワード博物館学 / 博物館情報 / 博物館教育 / 博物館経営 / コンセプトマップ
研究概要

1.23年度は次の日程、テーマ、場所、メンバーで博物館学コンセプトマップ作成のワークショップを行った。
2011年11月27日,博物館教育,大妻女子大、日本ミュージアム・マネージメント学会研究部会参加者
2012年3月3日、博物館経営・博物館教育学、山梨県立博物館,日本ミュージアム・マネージメント学会研究部会参加者本年度は、昨年に引き続きCoMMSのワークショップを実施し、年度末の山梨県立博物館では、博物館教育と経営を中心に、これまで抽出した概念(キーワード)をカード化し、教育と経営双方の専門家グループに分かれ、概念整理を行った。教育のグループは、関連キーワードが膨大であったことから、ステークホルダーの分類に絞って整理をした。その結果、団体や個人・政策立案者などの分類が見られ、博物館教育では来館者側や館側だけでなく、政策立案側とも双方向に議論されるべきだという意見が出された。国の教育政策の中で個々の館の教育活動がどのような位置づけにあるのかは、博物館側からの提案も必要という結論に至った。博物館経営では、概念の中心に博物館経営の目的理念であるミッションを捉え,中心から外縁部へと広がるにつれて新しい考え方や周辺の事業が配置されるような形で進められた。さらに、その中でもミッションを中心に縦軸を置き,上方に設置主体(行政等)や政策関連、下方に館内部の諸事を配置する多面多層的な重層的構造がみられた。3月のワークショップでは、過去に十分議論できなかったキーワードのグループ化を中心に実施したことで、概念の重層的構造という新たな知見を得ることができた。
2.オンラインマップについては、概念内容を整理中であることから、24年度夏までに公開する。
3.論文等の文献整理に加え、九州大学博物館へのヒアリング、全日本博物館学会主催の博物館情報・メディア論に関する勉強会等に参加した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の計画であるオンライン上でのマップの提示が遅延している状態にある。これは、3月に実施した概念整理に新たな知見を獲得しただめに、その内容整理及び作図に時間を要していることが上げられる。また、博物館情報のマップについては、当該領域を専門とするメンバーの不足等もあり、マップの作成に遅延がある。

今後の研究の推進方策

博物館教育、博物館経営に関するCoMMSの概念マップについては2012年夏までにインターネット上に公開する.同時に、タスクに遅延のある博物館情報については、研究代表者らが開催する定期的な研究会の中で再度実施し,凱旋整理を行う。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 企業ミュージアムにおける基本的性質に関する分析:事業の関係性と機能の充実度による分類手法2012

    • 著者名/発表者名
      平井宏典
    • 雑誌名

      共栄大学研究論集

      巻: 第10号 ページ: 141-155

  • [雑誌論文] 日本における博物館経営論の構築に関する現状分析-経営概念の変遷と研究主題の傾向から-2012

    • 著者名/発表者名
      平井宏典
    • 雑誌名

      日本ミュージアム・マネージメント学会研究紀要

      巻: 第16号 ページ: 113-119

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Study Support and Integration of Cultural Information Resources with Linked Data2011

    • 著者名/発表者名
      Tetsuro Kamura, Hideaki Takeda, Ikki Ohmukai, Fumihiro Kato, Toru Takahashi, Hiroshi Ueda
    • 雑誌名

      Second International Conference on Culture and Computing

      ページ: 177-178

    • 査読あり
  • [雑誌論文] つなげる鑑賞法を用いた博学連携の実践と評価-美術鑑賞における事前学習の効果と館内学習の効果の分析-2011

    • 著者名/発表者名
      奥本素子
    • 雑誌名

      美術科教育学会誌「美術教育学」

      巻: 33号 ページ: 149-158

    • 査読あり
  • [学会発表] Study Support and Integration of Cultural Information Resources with Linked Data2011

    • 著者名/発表者名
      Tetsuro KAMURA
    • 学会等名
      Second International Conference on Culture and Computing
    • 発表場所
      龍谷大学
    • 年月日
      20111100

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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