研究課題/領域番号 |
22601006
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
平井 康之 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 准教授 (10336084)
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研究分担者 |
野林 厚志 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 教授 (10290925)
三島 美佐子 九州大学, 九州大学総合研究博物館, 准教授 (30346770)
藤 智亮 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 助教 (60274544)
真鍋 徹 北九州市立自然史・歴史博物館, 自然史課, 自然史担当係長(学芸員) (90359472)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | インクルーシブデザイン / ユニバーサルミュージアム / ユニバーサルデザイン / 知覚鑑賞 / 博物館 / 展示 |
研究概要 |
本研究では、博物館の来館者ユーザーの視点から、展示デザインの現状の課題を抽出、今後の展示デザインに必要な要件を明らかにし、多様な来館者ユーザーに対応する展示デザイン評価の指針を導きだすことを目的とした。本研究の特徴は、来館者ユーザーの要件を抽出するためにインクルーシブデザインというユーザー参加型手法を用いたことである。その考え方は1980 年代半ばからアメリカで提唱されたユニバーサルデザインのような共通項を見いだす立場とは異なり、多様な文化的存在を活かして新たな共存の場を構想しようとする研究方法である。 具体的な実績としては、今年度は保存・検索や新たな気づきのグルーピングなど活用がしやすく、ウェブ上で使用可能なユーザーデータベースを開発した。これは昨年度、国立民族学博物館にて視覚障がいを持つ方々をリードユーザーとしてユーザー参加型ワークショップ形式によるフィールド調査を行い、観察から気づきを抽出して課題マップをまとめたが、エクセルデータ形式では活用が難しいことが開発につながった。同時に、来館から鑑賞までの来館者ユーザーの気づきを分類する、展示デザイン評価のガイドラインを作成した。上記の展示デザイン評価項目と、データベースのタグ付けを連動することで、データの管理・活用を容易にすることができた。 また国立民族学博物館で2012年3月に開催した国際シンポジウム「インクルーシブ・デザインとはなにか―ケアと育みの環境を目指して―」および「包摂した社会空間の実現にむけて―課題とインクルーシブ・デザインの解決モデル」の成果をもとに、今年度は学術論集をまとめた。 さらに研究結果の一般公開のために、持続的活用を目指したウェブサイトを作成し、ユーザーデータベースと学術論集のサマリーを公開した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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