横浜についての経済史、建築史、美術史における基礎研究は、横浜市内にある博物館、美術館等において、既に十分な蓄積が各分野でなされてきた。しかしながら、「横浜」の市民意識・アイデンティティーや、国内メディアが創り出してきた「横浜」イメージといった、国内の社会・経済状況を視野にいれながらの社会史的な読み解きは、これまでに行われてはこなかった。また、これまでの専門家による研究は、その成果を共有し議論する場が極めて限られていた。そこで本研究では横浜異文化表象研究会を立ち上げ、組織を横断するネットワークを築き、定期的に研究成果を共有する場を設け、その成果を2度のシンポジウムと展覧会を通して一般公開した。
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