研究課題/領域番号 |
22601012
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研究機関 | 広島国際学院大学 |
研究代表者 |
伏見 清香 広島国際学院大学, 教授 (30369574)
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研究分担者 |
藪本 美孝 北九州市立自然史・歴史博物館, 自然史課, 課長 (80359471)
真鍋 真 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (90271494)
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キーワード | 鑑賞支援 / ミュージアム / 連携 / 参加型 / デザイン / 携帯情報端末 |
研究概要 |
1)広島市内の都市空間でパブリック・アートを対象とし、鑑賞者の能動的な鑑賞を支援するシステムの実験結果をMuseums and the Web 2011(Philadelphia:U.S.A)においてまとめ、研究成果を発表した。 2)1)での実験内容を、日本デザイン学会環境デザイン部会が監修し出版した『つなぐ環境デザインがわかる』において、時をつなぎ、世代をつなぐという視点からまとめ執筆した。 3)新たな実証実験に向け準備を進めた。北九州市立自然史・歴史博物館と国立科学博物館が共催となり、北九州、広島、名古屋、東京をつなぎ、名古屋大学博物館、広島県立美術館、愛知県内の美術館、広島市と名古屋市の都市空間、Webを連携させた参加型ミュージアムの実験の計画を進めた。研究の目的は以下である。 各館の「代表作」や「いのち」をテーマとし「実際の博物館」、「実際の美術館」、「都市全体が美術館」、「Web」を連携させ、新たな参加型ミュージアムを目指す。携帯端末を使用した鑑賞支援システムを開発しデザインする。Webを介したシステムを利用することにより、鑑賞者のリアルな感想を館と鑑賞者同士で共有する。都市と館、館と館、館と人、人と人を新たな方法で繋ぐ。検索機能と情報の共有により、実際に参加者がその場に足を運び、リアルな展示の観察・鑑賞に繋ぐことを目的とする。 当初、館から提供された展示物や作品のデータは5点から10点であるが、参加者からの投稿により、データは増え密度が増す。2012年8月中旬より実証実験を始める予定である。実際の博物館、実際の美術館、都市全体が美術館、Webを連携させた参加型ミュージアムは新たな試みであり、意義がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
各美術館、博物館との調整に時間がかかったため、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の実証実験を、北九州市立自然史・歴史博物館と国立科学博物館が共催となり、2012年8月から実施する予定である。広島県立美術館、名古屋大学博物館、広島市、名古屋市内の都市空間においても連携し、実証実験を予定している。
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