研究課題/領域番号 |
22601012
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研究機関 | 広島国際学院大学 |
研究代表者 |
伏見 清香 広島国際学院大学, 情報デザイン学部, 教授 (30369574)
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研究分担者 |
籔本 美孝 北九州市立自然史・歴史博物館, 自然史課, 課長 (80359471)
池本 誠也 独立行政法人国立科学博物館, 事業推進部広報・サービス課, 課長 (40522412)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 鑑賞支援 / ミュージアム / 連携 / 参加型 / デザイン / 携帯情報端末 / 満足感 |
研究概要 |
本研究は、効果的な観察・鑑賞の支援を目指し「実際の博物館」「実際の美術館」「都市空間」「Web」を連携させ、携帯情報端末を使用した新たな参加型の融合連携ミュージアムの支援システムを実現することを目的としている。本年度は以下2つの実験による研究成果があげられる。 1)「博物館」と「美術館」の連携(名古屋大学博物館におけるアート作品の実験展示による観察・鑑賞効果の検証) ここでは、効果的な観察・鑑賞の支援を目指し、博物館において展示されている植物化石の観察内容が、植物をモチーフとしたアート作品を鑑賞する前と後で、どのように変化するか印象評価により分析した。事前に、美術館や博物館への来館者が、展示物をみてどのような「満足感」を得ているのかを展示物をみた時の「満足感」の尺度となる項目から明らかにするため、事前調査を実施し「満足感」を計る基準を26項目導き出した。次に、それを用いて評価軸の有効性を計る予備実験を行い、被験者独特の属性によって満足感の評価に差異があるかどうかを検証した。それを踏まえて、名古屋大学博物館で一般の来館者168名を被験者として実験を行い、26項目中9項目で有意な評価の差異が認められた。 2)「実際の博物館」「実際の美術館」「都市空間」「Web」を連携させた新たなミュージアムの支援 離れた場所にある種類の異なるミュージアムや都市をWeb上で連携させ、情報を共有することで、ユーザが対象を多角的に観察し、理解を深めて、観察・鑑賞行為を能動的に広げて行く、携帯情報端末を使用した新たな参加型の融合連携ミュージアムの支援システムである。「国立科学博物館」「北九州市立自然史・歴史博物館」「広島平和記念資料館」「国立広島原爆死没者追悼平和記念館」「広島県立美術館」「広島市現代美術館」「愛知県美術館」「広島市」「名古屋市」の参加により、システムが実現した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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