超臨界金属における金属絶縁体転移のミューエスアール法による研究を実現するため、まずミューエスアール実験に適した高温・高圧試料環境の要素技術の開発に取り組んだ。高温発生に対してはジュール加熱による方法を検討したが、印加される大電流によって生じる磁場の影響が無視できないことが判明した。他の手法や解決策に関しての検討は、様々な事情により進展を見なかった。高圧発生に対しては各種アンビル材の評価をおこない、AN1800がミューエスアール用高圧セル材料として有望であることを見出した。 実験施設のトラブルなどもあり、最終目標である超臨界金属のビーム実験には到達できなかった。
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