研究課題/領域番号 |
22604012
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
FLANAGAN John 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 准教授 (00321539)
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研究分担者 |
三橋 利行 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (00181933)
福間 均 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (40150007)
池田 仁美 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教 (80370071)
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キーワード | X線 / 加速器 / ビームプロファイル / 高速 / 高分解能 / モニター / Coded Aperture |
研究概要 |
本研究の目的はCoded Aperture法による高速X線ビームプロファイルモニターの解像度限界を研究、評価することにある。Coded Aperture法は現在の、また、将来における低エミッタンスLepton加速器において、ビームプロファイルの評価方法として、高い空間分解能(数ミクロン)、早い時間応答(ナノ秒領域)を持つ手段として、特に、シングルショットでのバンチのビームプロファイル精密測定を可能とする点で重要である。ATF2ビームラインにおいて縦方向5μmのビームサイズの評価について研究することを目的とする。 平成22年度にはATF2加速器の変更電磁石(BH3X)にX線放射光取り出しラインの設置を行なって、Coded Apertureマスクシステムを設置したX線取り出しラインに組み込んだ。ビームプロファイルをはっきり測れるように偏向電磁石BH3XのX線取り出しチェンバーに設置された元の粗い表面のベリリウム窓を交換した。表面が研磨されたベリリウム窓を作製し採用した。その窓の約9m下流のX線検出器の間にX線が吸収されないように、真空を引いたビームラインを設置し、そのビームラインの両端に25μm厚さのカプトン窓を設置した。X線マスク(Coded Aperture)もX線検出器も可動・回転ステージに設置した。 X線検出器としてはInGaAsのフォトダイオードを利用して、ATF2のビームを使ってビームラインのアラインメントを行った。そしてマスクを通ってディテクターで信号が見えることを確認した。その後、ビームプロファイルの評価・研究を開始する予定であったが、ATF2のクライストロン関係のトラブルとその続きに東日本大震災の影響でマシーンタイムがなくなり、できなかった。したがって平成23年度は、ビームプロファイルの評価・研究を行なう。
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