研究課題/領域番号 |
22610001
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
堀 孝文 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (40241822)
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研究分担者 |
宮本 信也 筑波大学, 人間系, 教授 (60251005)
小川 俊樹 筑波大学, 人間系, 教授 (60091857)
三森 文行 独立行政法人国立環境研究所, 計測研究センター, 客員研究員 (90125229)
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キーワード | 広汎性発達障害 / アスペルガー障害 / 遂行機能 / 心の理論 / MRI / MRS / カタトニア |
研究概要 |
自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder;ASD)は社会性が障害され、慢性に経過する原因不明の精神疾患である。本研究は、ASDの社会性の障害に関わる前頭葉の遂行機能と脳内化学物質の関係を調べ、障害の特徴を明らかにして新たな治療法の開発の基礎を築くことが目的である。そのために知能検査(WAIS-IIIまたはWISC-III)、前頭葉機能検査(FAB)、遂行機能検査(BADS)などを研究代表者の所属する病院にて行い、国立環境研究所において4.7テスラのVARIAN社製MRI装置を用いてMRSを測定すること計画し、平成22年度までにアスペルガー障害の被験者3名を測定した。 平成23年度は東日本大震災でつくば市内は震度6弱にみまわれ、研究代表者のオフィスの損壊と、国立環境研究所のMRIの保守点検で長期間測定が不能となった。このため、新たな被験者の測定は行えなかった。平成24年度に向けて、正常対照群を募集し、2名について説明とエントリーの手続きを行った。 自閉症でカタトニアを呈した症例について、挿話性緊張病が併存した可能性について考察し、児童青年精神医学会の学会誌である「児童青年精神医学とその近接領域」に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
被験者のエントリーが進まなかったため、東日本大震災によりMRIの保守点検が長期に及んだため。
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今後の研究の推進方策 |
関連の医療機関に広く呼び掛けて症例の紹介をすすめ、タウン誌やホームページで広報し、正常対照の参加者を募る。
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