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2012 年度 実績報告書

幼児の調整力評価方法の開発~保育および家庭でのライフスタイル改善をめざして~

研究課題

研究課題/領域番号 22610005
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

水村 真由美(久埜真由美)  お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 准教授 (60292801)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード幼児 / 調整系能力 / 敏捷性 / 衝撃緩衝性
研究概要

本年度は、過去二年で取得した実験データを基に幼児の調整系能力に関する評価方法に総合的な解析を加え、体力医学および発育発達関連の学会において研究発表を行った。
調整系能力のうち、視覚刺激に対して全身的に反応する課題での反応時間は、従来測定されてきた幼児を対象とした体力測定項目のほとんどと有意な相関が認められた。敏捷性評価は、その場での跳躍動作を用いたことから、投能力といった上肢を用いる動作のパフォーマンスとは関連が低いことが予想されたが、投能力とも有意な相関関係が確認されたことから、幼児の身体能力においては、調整系能力が高いことが、多様な運動能力の発達に影響する可能性が示唆された。これは、未就学児童の運動能力は、分化された形ではなく、包括的に発達することを示唆する結果であった。なお年長児童(5~6歳)と小学校高学年児童(11~12歳)の全身反応時間を比較したところ、小学生では幼児に比べて有意に反応時間は短縮したが、幼児および小学生の中での性差は確認されなかった。
また衝撃緩衝性については、小学校高学年および成人と比較しても、ドロップ着地時の地面反力鉛直方向成分は、体重の約5~6倍と高値を示し、衝撃緩衝性の未発達が示唆された。また運動能力の高い児童に、衝撃緩衝性が高い傾向が確認されたことから、未就学児童の運動傷害発生は、運動能力が高い児童で危険性が高いことが示唆された。また敏捷性や平衡性といった調整系能力では確認されなかった有意な性差が、衝撃緩衝性では確認されたことから、安全な運動を実施するうえでは、児童の性差を考慮する必要性が考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 全身反応時間にみられる発達過程2013

    • 著者名/発表者名
      水村真由美
    • 学会等名
      日本発育発達学会
    • 発表場所
      静岡県磐田市
    • 年月日
      20130316-20130317
  • [学会発表] 未就学児童の調整系能力評価の検討~単純反応時間を用いて~2012

    • 著者名/発表者名
      水村真由美
    • 学会等名
      日本体力医学会
    • 発表場所
      岐阜県岐阜市
    • 年月日
      20120914-20120916

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公開日: 2014-07-24  

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