研究課題/領域番号 |
22610007
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
田中 生雅 岐阜大学, 保健管理センター, 准教授 (10262776)
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研究分担者 |
山本 眞由美 岐阜大学, 保健管理センター, 教授 (40313879)
佐渡 忠洋 岐阜大学, 保健管理センター, 助教 (60510576)
塩入 俊樹 岐阜大学, 医学系研究科, 教授 (40235487)
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キーワード | 環境 / 学校保健 |
研究概要 |
平成22年度は研究の主要課題である大学生の健康への取り組みに関する質問調査を実施した。 定期健康診断を受診した岐阜大学学生(平成23年度新入学生除く)を対象に健康に関する取り組みの有無、内容、費用、効果等についてアンケート調査を行った。現在、調査に同意し回答の得られた3721名(男性2236名、女性1485名)の結果を解析中である。 「健康のために時間やお金をかけていますか?」の問いに「はい」と回答した学生は980名(26.3%)であった。取り組みの内訳は多いものより、「筋力トレーニング(329名)」「スポーツ(260名)」「サプリメント(199名)」「マッサージ(89名)」「健康食品(58名)」の順であった。費用は「1万円未満」が911名、「1-3万円」が60、「3万円以上」が2名の順、1万円以上健康にお金をかける者の内、「スポーツ」の回答が最多であり、筋肉トレーニングやマッサージを組合せて行うと費用が増える傾向があった。効果について回答した906名の内、健康への効果を「良好」「やや良好」と認める者が726名、「やや悪化」が3名、「悪化」が1名あり、「やや悪化」「悪化」した者は「膝の痛み」「肥満」と回答していた。QOL-26調査を2年生に行い695名の回答を解析したところ、健康への取り組みを行う学生で有意に心理面のQOLは高くなる傾向が認められた。調査学生の約1/4が健康維持のためにスポーツや筋肉トレーニング、マッサージ、サプリメントや健康食品の摂取等様々な活動に取り組んでいる。健康への効果を「良好」「やや良好」と認めるものも726名程度存在した。費用は月数万と高額になる学生もあり、健康への取り組みの実態と健康への影響について経過観察を行いつつ継続して情報を集めていくことが重要であろう。
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