研究課題/領域番号 |
22610007
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
田中 生雅 岐阜大学, 保健管理センター, 准教授 (10262776)
|
研究分担者 |
山本 眞由美 岐阜大学, 保健管理センター, 教授 (40313879)
佐渡 忠洋 岐阜大学, 保健管理センター, 助教 (60510576)
塩入 俊樹 岐阜大学, 医学系研究科, 教授 (40235487)
|
キーワード | 環境 / 学校保健 |
研究概要 |
平成23年2,3月の定期健康診断を受診した岐阜大学学生(平成23年度新入学生除く)を対象に健康に関する取り組みの有無、内容、費用、効果等についてアンケート調査を行った。また、平成24年2,3月の定期健康診断でも同様の調査を行った。取り組みの継続性を含め、今後結果検討予定である。平成23年度は、平成23年調査に同意し回答の得られた3721名(男性2236名、女性1485名)の結果をさらに解析し、結果を国内学会、国際学会(米国)で発表した。 結果は、「健康のために時間やお金をかけていますか?」の問いに「はい」と回答した学生は全体の約1/4であり、取り組みの内訳は多いものより、「スポーツ」「筋力トレーニング」「サプリメント」「マッサージ」「健康食品」の順であることは前年度に報告した。現在の調査で高額になれば効果が上がるという結果はでていない。取り組みはどの領域の健康への手当としているかの問いに、全体では「筋肉・関節」「肥満」「美容」の順に回答が多かった。調査について男女別の傾向を検討したところ結果では、男性は「筋肉・関節」「肥満」「美容」の順、女性では「美容」「肥満」「筋肉・関節」の順であった。項目ごとの検討では「筋肉・関節」を対象とした取り組みは男性で有意に多く、「美容」「消化器系」の項目は女性で有意に多かった。男女別で検討すると、男女とも同様の取組をしつつも、男性では「スポーツ」「筋トレ・フィットネス」など肉体づくりに、より能動的に取り組んでいること、女性は「マッサージ」「漢方薬」「ヨガ」など補完・代替医療に親和性があること等、取り組み方には男女差があることが考察できた。本結果は学会で発表した。 次年度以降は、継続して行っている調査結果の経時変化を検証し、研究を集大成することが課題である。大学生世代の健康への取組の実態解明をさらに深めたい。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定の国際発表も遂行できた。調査についても順調に行うことができた。
|
今後の研究の推進方策 |
本年度に論文作成を行う予定である。研究予定時より調査回収数が一部は多人数となり、一部は少人数となる事態が生じたが、研究解析には支障はないと考え、予定どおり、論文作成など最終年度として研究のまとめを行う予定。
|