研究課題/領域番号 |
22610009
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
林田 大作 大阪工業大学, 工学部, 准教授 (20379613)
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キーワード | 教育福祉施設計画 / 居住施設計画 / 居場所 / 子ども環境 / サードプレイス / 環境行動論 / 行動場面 / 環境資源 |
研究概要 |
本研究は、少子化・高齢化・過疎化・地域コミュニティの変容・犯罪不安・災害不安などの課題を持ちながらも、「住民主体のまちづくり」の機運が高まっている和歌山市中心部および周辺地域において、子どもの居場所に焦点をあて、子どもの健全な育成(子育て・子育ちの場)・地域教育力の向上・地域防犯安全性・地域防災性能の向上を一体的に推進するための「子ども環境づくりの指針」を導き出すことを目的としている。 平成23年度は、以下の調査・分析を行った。 1.保育所幼児・幼稚園児の子育て・子育ちの場と母子の居場所に関する調査・分析 2.都市生活における「場所構築行動」および「居場所」に関する調査・分析・まとめ 3.教育福祉施設・居住施設・地域施設における「子どもの居場所」の実態調査 4.地域固有性・環境資源の調査・分析 平成23年度に得られた研究成果は、以下の通りである。 1.保育所幼児・幼稚園児の子育て・子育ちの場と母子の居場所の状況が明らかになり、これらを行動場面として記述・分析する手法を構築した。 2.都市生活における「場所構築行動」および「居場所」の状況が明らかになり、これらとサードプレイス、地域固有性、環境資源などとの関係の分析を通して、教育福祉施設・居住施設・地域環境の建築計画的知見を得た。 3.地域コミュニティの変容、地域における見守りの実態が明らかになり、地域における環境資源の顕在化と利活用などの課題を抽出した。 4.教育福祉施設計画・居住施設計画・地域環境計画の視点から、各種教育福祉施設の融合、コミュニティセンターのあり方に関して設計提案を行った。 平成24年度は、平成22年度・23年度の研究成果に立脚して、引き続き子どもの居場所を支える地域環境に関する研究を推進するとともに、研究の総括を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年3月11目の東日本大震災の発生により、平成23年度は予定していた当該地域における調査および成果発表会の開催を断念せざるを得なかったが、前年度までのデータ整理と分析、フレームワークの再考、他の地域・施設における同様のテーマでの調査・研究などにより、交付申請書に記載した「研究の目的」はほぼ達成できている。
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今後の研究の推進方策 |
教育福祉施設・居住施設・地域施設の建築計画的課題、および地域における環境資源の顕在化と利活用の方向性をまとめ、子どもの健全な育成(子育て・子育ちの場)・地域教育力の向上・地域防犯安全性・地域防災性能の向上を一体的に推進するための「子ども環境づくりの指針」を導き出す。なお、地域における少子化・高齢化・過疎化・地域コミュニティの変容・犯罪不安・災害不安などについて、地域住民がこれまで以上に主体的に考え、議論し、行動していくための場づくり、きっかけづくり、ひとづくりが求められている。
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