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2010 年度 実績報告書

協同・協調的な学習活動場面におけるこどもの認知とストレスの関連

研究課題

研究課題/領域番号 22610015
研究機関白鴎大学

研究代表者

平田 乃美  白鴎大学, 教育学部, 准教授 (20308224)

キーワードこども / 学習環境 / ストレス / 実験心理学
研究概要

今年度は,学習者の社会的スキルに着目して,「他者の存在」を意識する学習活動場面でのストレス状況を生理的指標から検討する実験を行った.健常な大学生83名(男22名,女61名)を対象に,2種類の学習環境(open条件:課題タスクの成績開示有,close条件:開示無)を設定した,社会的スキルの測定にはKiSS-18(菊池,1988),ストレス指標には唾液中αアミラーゼ活性(AMY値)をもちいた.
<結果1> 課題タスクの[正答率]はclose条件においてopen条件より高い有意傾向が示され,[反応時間]はopen条件ではclose条件よりも有意に速い傾向が示された.[生理指標]ではopen条件において実験直後のAMY値が10分後,20分後よりも有意に高い傾向が認められたのに対して,close条件ではどの段階も有意ではなかった.
<結果2> 学習者を社会的スキル高低の2群に分けて分析した結果,[正答率]では高群は低群よりも有意に好成績であり,[反応時間]では高群は低群よりも回答が速かった.[生理指標]では,close条件において交互作用が有意となり,低群においてのみ実験直後が20分後よりも有意に高かった.
これらの結果より,課題タスクの遂行において,(1)他者に成績を開示されるopen条件ではストレスが高く,(2)社会的スキルの低い学習者は,成績が開示されないclose条件であってもグループでの学習活動場面に心理的負荷を感じ,「他者の存在」を意識することによってパフォーマンスが影響される可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 内因性瞬目少史-19世紀末から21世紀に向けて-2011

    • 著者名/発表者名
      平田乃美・田多英興・本多麻子
    • 雑誌名

      白鴎大学教育学部論集

      巻: 25(2) ページ: 115-154

  • [学会発表] 他者の存在が学習活動に及ぼす影響2011

    • 著者名/発表者名
      石川真・平田乃美
    • 学会等名
      第71回ヒューマンインタフェース学会研究会
    • 発表場所
      京都産業大学
    • 年月日
      2011-03-07

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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