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2012 年度 実績報告書

医用X線源を用いた2色X線CTによる電子密度計測

研究課題

研究課題/領域番号 22611007
研究機関新潟大学

研究代表者

齋藤 正敏  新潟大学, 医歯学系, 教授 (40241583)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードelectron density / dual-energy CT
研究概要

本研究の目的は、粒子線がん治療計画において不均質部補正のための必須入力データである電子密度分布の絶対測定が可能な2色X線CTを、医用X線源にバランスドフィルタを導入することによって実現することである。これまでの研究期間において、独自にFORTRAN言語でコーディングした「2色X線CTシミュレーションプログラム」を駆使することにより様々な被写体や撮影条件(管電圧、管電流、FOV、付加フィルタ)において得られる電子密度と実効原子番号の分布画像を予測することが可能となった。このシミュレーション解析により実用化に向けたハードウエアの仕様の検討と被曝線量の評価を行った結果、これまで最適と考えられていた撮影条件では、現存する臨床機の管電流定格を超過するため実用化は容易ではないことが予測された。そこでX線発生装置負荷のさらなる低減のため、電子密度の画質を実効原子番号よりも優先することにより、2色X線CTの撮影条件の再最適化を行った。その結果、必要とされる管電流を大幅に低減でき、実用化の可能性が高まることが確認できた。本研究により理論的・実験的に裏打ちされた「医用X線源を用いる2色X線CT」の実用化に向けた基礎が確立され、また今日まで蓄積されてきた商用X線CTのハード及びソフトウエアの基盤技術を本手法ではほとんどそのまま利用できることから、短期間かつ低コストで高精度電子密度測定用2色X線CT臨床機の開発が将来可能と思われる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Conversion of the energy-subtracted CT number to electron density based on a single linear relationship: an experimental verification using a clinical dual-source CT scanner2013

    • 著者名/発表者名
      ④ Masayoshi Tsukihara, Yoshiyuki Noto, Takahide Hayakawa and Masatoshi Saito
    • 雑誌名

      Physics in Medicine and Biology

      巻: 58 ページ: N135-N144

    • DOI

      10.1088/0031-9155/58/9/N135

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Potential of dual-energy subtraction for converting CT numbers to electron density based on a single linear relationship2012

    • 著者名/発表者名
      Masatoshi Saito
    • 雑誌名

      Medical Physics

      巻: 39 ページ: 2021-2030

    • DOI

      10.1118/1.3694111

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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