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2010 年度 実績報告書

シリコンストリップ検出器を用いた小型陽子線断層写真装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22611008
研究機関新潟大学

研究代表者

泉川 卓司  新潟大学, 研究推進機構アイソトープ総合センター, 准教授 (60282985)

研究分担者 川崎 健夫  新潟大学, 自然科学系, 准教授 (00323999)
後藤 淳  新潟大学, 研究推進機構アイソトープ総合センター, 助教 (90370395)
長坂 康史  広島工業大学, 情報学部, 教授 (20299655)
キーワード放射線 / 画像診断 / 陽子線
研究概要

本研究では陽子線による小型CT画像撮影装置の開発研究を行い、人用の陽子線CT装置の実現に向けた基礎的データを得ることを目的としている。
本年度は、まず、国立がんセンター東病院の陽子線治療装置の治療用ビームの調査を行った。測定には、2台の大きさの異なるプラスチックシンチレーターと2インチ×2インチのNaI(T1)シンチレーター検出器を用いた。その結果、陽子線エネルギーは必ずしも単色ではなく,低エネルギーの成分およびその他のバックグラウンド成分が含まれていることがわかった。これらはCT画像撮影の実現の障害となるので、今後これらの除去もしくは低減を図る必要がある。
装置については測定プログラムの改良により、測定スピードの改善を見た。今後、ハードウェアの改良も施し、さらなる高速化を図る。また、CT撮影には多方向からの粒子データを収集する必要があるため、測定試料回転用のステージの付加を行った。
これらと平行して、撮像可能性を確認するためにモンテカルロシミュレーションを行った。すなわち、運動エネルギー200MeVの陽子を厚さ800ミクロンのシリコン検出器を4枚突き抜ける様に入射させ、最終段に40cm厚のNaI(T1)検出器を配置する条件において、厚み6cmのアルミを通過した粒子と通過しない粒子が原理的に弁別できることを確認した。今後、さらに具体的な測定情報を使ってシミュレーションを行っていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] シリコンマイクロストリップ検出器を使用した陽子線断層撮影システムの研究2011

    • 著者名/発表者名
      皿谷有一
    • 雑誌名

      新潟大学自然科学研究科修士論文

  • [学会発表] 陽子線写真撮像のためのシリコンマイクロストリップ検出器を使った陽子線測定システムの開発2010

    • 著者名/発表者名
      皿谷有一・他
    • 学会等名
      第71回応用物理学会学術講演会
    • 発表場所
      長崎大学(長崎市)
    • 年月日
      2010-09-14

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公開日: 2012-07-19  

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