研究課題/領域番号 |
22611015
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
伊藤 敦 東海大学, 工学部, 教授 (80193473)
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研究分担者 |
石井 直明 東海大学, 医学部, 教授 (60096196)
平山 亮一 独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, 研究員 (90435701)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 重粒子 / DNA酸化損傷 / 免疫染色法 / 8-OHdG / 酸素効果 / トラック構造 / DNA薄膜 |
研究概要 |
1) 動物(マウス)組織:昨年度までに8-OHdGの検出が最も容易な組織として脳を選定したが、さらに脳のどの部位が8-OHdGの免疫染色によって最も染色されるのかについて検討した結果、小脳のプルキンエ細胞、大脳の周辺領域に強い核染色が確認された。染色の程度は、Siビームの線量依存的に上昇することも確認した。バックグラウンドも灌流によって低減され、細胞核のみが染色される条件を得ることができた。ただし、核内の分布については、さらに高倍率での観察が必要と考えられた。 2)培養細胞:細胞固定方法と蛍光抗体の改良により、細胞核でこれまでより強い8-OHdG由来蛍光発光を得ることができた。Siビーム2Gyにてドット状の発光が認められ、粒子痕である可能性を確認中である。 3) DNAフィルム:細胞、組織ともに核内のDNAは基本的に不均一に分布しており、未照射試料でも8-OHdG分布は不均一であった。8-OHdGの分布よりペナンブラ領域の広がりを検出するためにはDNAの均一な試料が適している。昨年度は、OHラジカルの影響を見るために必須の水溶液中で不溶の性質を持つDNA薄膜の作成法を検討した(東工大岡畑教授より)。今年度は、さらにDNA薄膜を均一にかつ効率的に作成する方法を見いだし、得られたDNA薄膜に対して8-OHdG免疫染色法の条件を求めた。そのプロトコールをOHラジカルの生成法としてよく知られるフェントン反応で処理したDNA薄膜に適用したところ、有意な結果が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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