研究課題/領域番号 |
22611015
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
伊藤 敦 東海大学, 工学部, 教授 (80193473)
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研究分担者 |
石井 直明 東海大学, 医学部, 教授 (60096196)
平山 亮一 独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, 研究員 (90435701)
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連携研究者 |
村山 千恵子 東海大学, 医学部, 講師 (50307295)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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キーワード | 高LET放射線 / 間接作用 / ラジカル / 重粒子 / DNA酸化損傷 / 免疫染色法 / 8-OHdG / 酸素効果 / トラック構造 / DNA薄膜 |
研究概要 |
高LET放射線のがん治療における特徴、高LET特有の損傷の生成及び酸素効果が小さいという現象に対して、重イオン線トラック構造の観点からアプローチした。具体的には、トラック構造の低LET成分であるペナンブラ領域を、OHラジカルから生成される8-hydroxydeoxyguanosine(8-OHdG)の分布を指標として、マウス組織切片、培養細胞、DNAシートを対象として可視化する方法を開発した。マウス組織では、脳、心臓での8-OHdGが検出しやすく、さらに脳の小脳プルキンエ細胞、大脳周辺部においてよりポジティブな反応が認められた。培養細胞においては、2Gyの小線量でスポット状の粒子痕と思われるドットを観察することができた。また、DNAシートについては、水不溶性のシート作成法をサーベイし、さらに均一な薄膜を作成する方法、蛍光抗体法で8-OHdGを検出するプロトコールを検討した。その結果、OHラジカルを生成するフェントン反応処理で有意な結果が得られ、・OHの分布を観察する試料として非常に有望であることが確認できた。
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