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2012 年度 実績報告書

脳神経PET測定における装置間差補正と定量解析の精度向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22611019
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

織田 圭一  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (70224235)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードPET / 定量測定 / FDG / アミロイド
研究概要

複数の施設の異なるPET装置で測定された脳FDG-PET画像およびアミロイドPET画像の機種依存性を、ファントム実験によって明らかにした。
実験はJ-ADNIで計測するFDG画像(高濃度)とPiB後期画像(低濃度)の条件を想定して実施した。視野内および体幹部ファントムに封入する放射能量とファントム間の距離は、それぞれFDG投与後30~60分とPiB測定開始後50~70分の臨床計測データの総同時計数と偶発同時計数および両者の比が同等になるように決定した。エミッション測定および減弱補正用CTまたはトランスミッション測定の条件はJ-ADNIに準じた。視野外からの放射能の影響を調べるために、体幹部ファントムを除いた状態で同じ条件で測定した。散乱補正および画像再構成はJ-ADNIで採用された方法を用い、ファントムに封入した放射能量と容積からStandardized Uptake Value (SUV)を求めた。体軸方向の変化を見るために各スライスの再構成画像視野中心に直径12 cmの円形の関心領域(ROI)を設定した。脳内の放射能分布を評価するために3D脳ファントムの CT画像から疑似PET画像を作成し、基準PET画像とした。各PET装置で得られたファントム画像および基準PET画像から標準位置画像を作成し、脳内局所の相対的な分布変化を評価するために、全脳で最大画素値の10 %以上の値を持つ画素の平均値を求め、その値を100として正規化した。更に、平滑化した正規化画像から、基準PET画像を減算し差分画像(誤差画像)を作成した。
本研究のファントム実験を行った施設はJ-ADNI参加施設であり、一定の品質管理基準を満たしているが、計測された定量値が理論値と10%以上異なる、視野外の放射能によって軸方向の均一性が劣化する、再構成後の対象の大きさが実物と異なる可能性があるなどの問題が散見された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 脳PETにおける装置差に関する基礎的研究2012

    • 著者名/発表者名
      織田圭一、坂田宗之、西尾知之、對間博之、谷崎靖夫、加藤誠二、越智伸司
    • 雑誌名

      日本放射線技術学会雑誌

      巻: 68巻 ページ: 669-679

    • DOI

      DOI:10.6009/jjrt.2012_JSRT_68.6.669

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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