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2010 年度 実績報告書

日本における社会的排除とアクティベーション政策の構築―フランスを参照にして-

研究課題

研究課題/領域番号 22614004
研究機関大阪市立大学

研究代表者

福原 宏幸  大阪市立大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20202286)

キーワード社会的排除 / 就労支援 / 貧困 / 雇用政策 / ワークフェア / アクティベーション / ワーキングプア / 就職困難者
研究概要

本研究は、近年、日本で増加しつつあるワーキングプアや就職困難者(=社会的に排除された人々)に対する支援として、<就労支援+生活支援+パーソナル・サポート>という組み合わせを提起し、その具体的展望を明らかにしようとするものである。
平成22年度は、その活動の具体的な取り組み実態を把握することとし、関西地区を中心にいくつかの先進事例の聞き取り調査を実施した。大阪府商工労働部雇用支援室、豊中市、吹田市、箕面市、京都府、滋賀県草津市、守山市、栗東市、野洲市である。また、社会的企業として、LLP大阪職業教育推進機構、LLPネクスト・ステージなどの聞き取り調査を実施した。これらの調査によって、自治体、そしてそれと連携した社会的企業による帆活的な就労に向けた支援の枠組みが明らかになるとともに、そこには各組織による創意工夫による独自の手法があることが明らかとなった。次年度は、さらにこういった事例研究を豊富化したい。
他方、この調査は、こうした支援策の先進国であるフランスを参照対象としている。このことから、フランスにおける包括的な就労支援の枠組みに関する資料収集と分析を進めた。特に、これまでの制度を大きく改革し2009年から開始された就労連帯所得(RSA)の制度と内容とその特徴の理解に努めた。次年度は、この実態調査を予定している。
また、社会的企業による社会的生活支援・就労支援に関して、韓国では2007年に社会的企業育成法が制定され、多くの実績を上げている。したがって、これらの活動も視野に入れておくことが重要と考え、補足的な調査を行った。
全体として、日本の先進事例の把握、および比較対処としてのフランスおよび韓国について、多くの知見を得ることができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 日本における就労困難者支援と労働統合型社会的企業の役割-労働市場研究からのアプローチ-2010

    • 著者名/発表者名
      福原宏幸
    • 雑誌名

      第2回日韓社会的企業セミナー<資料>別紙

      ページ: 1-13

  • [雑誌論文] 就職困難者の就労と生活-大阪地域就労支援事業相談者調査から-(1)基本属性、就職相談と就労経験2010

    • 著者名/発表者名
      福原宏幸
    • 雑誌名

      部落解放研究

      巻: 190号 ページ: 16-36

  • [雑誌論文] ワーキングプアの実態を調査--繰り返される転職、人間関係も希薄--2010

    • 著者名/発表者名
      福原宏幸
    • 雑誌名

      月間労働組合

      巻: 549号 ページ: 42-45

  • [学会発表] 日本におけるワーキングプア問題と社会への包摂-連合総研ワーキングプア調査から-2010

    • 著者名/発表者名
      福原宏幸
    • 学会等名
      関西社会学会第61回研究大会
    • 発表場所
      名古屋市立大学
    • 年月日
      2010-05-30

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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