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2011 年度 実績報告書

街並みメッセージ論を用いた新たな街並みデザイン方法論

研究課題

研究課題/領域番号 22615001
研究機関東北大学

研究代表者

平野 勝也  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (00271883)

研究分担者 和田 裕一  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (80312635)
キーワード街並み景観
研究概要

本研究は,店舗イメージに対象を絞った上で,(1)まず,従来の枠組みを拡張し,記号表現,記号内容双方から分類し精緻化する.それぞれの記号がどのような街路イメージと結びつくのか,認知心理学的に検証する.(2)さらに,単独の記号だけで決定するイメージ(記号論では意味論的コード)だけでなく,複数の記号の組合せによる効果(記号論では統辞論的コード)についても,検討を深め,それぞれが,どのような街路イメージに結びつくのか,認知心理学的に検証をする.なお店舗ファサードの要素に着目して,研究代表者は和風店舗のイメージ形成における統辞論的コードの役割を既に分析しているが,これはそれを街並みメッセージにも敷衍しようとするものある.(3)次に,その店舗の集合体として街並みを捉え,その分布状況から,街並みのイメージを同定する.(4)その上で,どのような記号,及び記号の組合せパタンが,どのようなイメージを創出するのか,街路デザインのデザインボキャブラリーとして,取り纏めることの4点を目標としている.
その中で、23年度は、(2)(3)を実施した。複数の記号の統辞論的な効果については、和風店舗に実績があるので、店舗単位ではなく空間単位での係留効果に着目する。つまり、単調な空間が連続することで馴れてしまい印象が軽減する効果(馴化)や、別のイメージの空間が展開し、より展開先のイメージが強調される効果(対比)の双方を主に扱って、研究を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

単純な要素の組み合わせによる統辞論的な効果もあるが、それ以上に、時間的な馴化や対比効果が大きいことが、実験的に解ってきた。それを受けて、そちらの方に研究の進展方向として重きを置く変更を実施したため。

今後の研究の推進方策

馴化・対比だけでなく、潜在認識による効果も大きいと思われるので、それを踏まえた研究展開を行い、取り纏めを行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 潜在意識による商業地街路の認識2011

    • 著者名/発表者名
      白柳洋俊、平野勝也
    • 雑誌名

      景観・デザイン研究・講演集

      巻: 7 ページ: 52-58

  • [学会発表] 潜在意識による商業地街路の認識2011

    • 著者名/発表者名
      白柳洋俊、平野勝也
    • 学会等名
      景観・デザイン研究発表会
    • 発表場所
      日本大学
    • 年月日
      2011-12-03

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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