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2012 年度 実績報告書

陶磁器産地における実地調査に基づく環境共生型生活創生の指針の導出

研究課題

研究課題/領域番号 22615007
研究機関千葉大学

研究代表者

植田 憲  千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40344965)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードデザイン / 地域アイデンティティ / 内発的地域振興 / 環境対応 / 環境調和型都市基盤整備・建築 / 資源循環型 / 環境調和型 / サステイナブル
研究概要

今日、世界中のあらゆる国・地域において、グローバル化の波が押し寄せている。万人が物質的に豊かで利便性の高い生活を享受できる機会が得られつつあるものの、その反面で、さまざまな問題が顕在化している。なかでも、環境破壊や地域文化の喪失は、デザインの領域における重要な検討課題である。とりわけ、アジア、アフリカ、イスラム諸国などの非西洋文化圏の国・地域においては、当該の国・地域の歴史、気候、風土に基づいて構築されてきた生活に、全く異質の価値観が導入され普遍化することによって生じる齟齬が、上記の問題の大きな要因のひとつであると思われる。本研究は、長らく、環境との共生の生活が展開されてきた日本の陶磁器産地における「環境共生型」生活の実相のインテンシブな調査・探究に基づいて、そうした生活を支えてきた生活原理と生活指針を明確化するとともに、それらを今日にどのように創造的に展開し実践していくかを、デザインの観点から具体的に考究・提示することを目的としたものである。
平成24年度においては、日本における代表的な陶磁器産地のひとつである鹿児島県姶良市において、龍門司焼企業組合との共同に基づき、薩摩焼についての材料の採取、制作、使用、廃棄、廃材・端材の利活用、各種儀礼、歴史的変遷等に関する実地調査を実施し、「環境共生型」生活の実相の把握を試みた。また、現状における問題点の改善やさらなる産業支援活動などの側面から、そうした「環境共生型生活」を今後一層継承していくための方策を、陶磁器の端材を活用したワークショップの実施に基づいて検討した。
また、環境共生型生活を支えてきた生活原理と生活指針の明確化するとともに、当該研究の成果をとりまとめ、日本デザイン学会特集号ならびに台湾・高雄市において開催されたADCS(Asia Design Culture Society)の席上発表を行い、広く共有化を試みた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 生活づくりに寄与するデザイン ―伝統工芸がつくり、伝え、残すこと2013

    • 著者名/発表者名
      植田憲
    • 雑誌名

      デザイン学研究特集号

      巻: Vol.20-2 No.78 ページ: 48-53

  • [雑誌論文] 中国・南京における伝統的灯籠「秦淮灯彩」の成立と発展 ―文献資料の精査を中心として2012

    • 著者名/発表者名
      劉俊哲、植田憲、宮崎清
    • 雑誌名

      デザイン学研究

      巻: 第59巻第3号 ページ: 93-102

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 伝統的「秦淮灯彩」の社会的・文化的役割 ―視覚的資料・文学作品に登場する「秦淮灯彩」に関する考察に基づいて2012

    • 著者名/発表者名
      劉俊哲、植田憲、宮崎清
    • 雑誌名

      デザイン学研究

      巻: 第59巻第3号 ページ: 103-112

    • 査読あり
  • [学会発表] 生活文化創成における「ブリコラージュ」 ―陶器産地における調査ならびにワークショップの実施を通して

    • 著者名/発表者名
      植田憲
    • 学会等名
      ADCS(Asia Design Culture Society)
    • 発表場所
      台湾・高雄市

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公開日: 2014-07-24  

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