研究課題
過激なデザインコンセプトや新たなデザインコンセプトの開発とは対照的に、新たな環境イノベーションへの(戦略的工業デザイナーの視点による)アプローチを推進するためには、新たな環境技術の開発と応用が必要であった。戦略的で実務的な工業デザイナーは、エコ・デザインというものを新製品の開発とイノベーションに対する受け身のアプローチであると考えている。この生産における初期段階が、環境に配慮した製品の開発におけるイノベーションを実現するためのエコ・デザイン戦略を実行していく中で最も重要な要素であるとは考えられていなかった。我々は環境マネジメントシステム(EMS)の詳細な結果により、トレーニングを受けた戦略的および実務的な工業デザイナーと、トレーニングを受けなかった工業デザイナーの比較を実施した。結論としては、この点に関してどちらのデザイナーにも有意な差は見られなかった。言い換えれば、工業デザイナーに対するトレーニングと教育は、環境影響への取り組みに対する関心を目に見えて高める効果がなかったといえる。しかしながら、工業デザイナーに対するエコ・デザインに関するトレーニングと教育の現状は、彼らのエコ・デザインに対する受け身のアプローチを補強する一つの要因であり、その結果として現在のエコ製品のイノベーションに対するエコ・デザイン戦略に影響を与えているということは事実であると認められる。工業デザイナーの視点に基づく企業による環境保護活動と地域コミュニティーとの関係は良好である。66%の工業デザイナーが、自分の会社が地域コミュニティーの中で環境保護活動を推進していると認めている。しかしながら、残りの工業デザイナーは会社による環境保護活動の推進が不足していると認めつつも、会社がそれを実施することが重要だと述べている。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Bulletin of Japanese Society for The Science of Design
巻: To be published ページ: 1-10