研究課題
ひき続き、開発したシミュレーションシステムを用いて、空港における地上旅客サービスの現状の条件におけるシミュレーションを実施し、サービスパフォーマンスの評価を行った。羽田空港では、現在年間30万回の発着を将来的に40万回に増便することを計画している。そこで、増便後の地上旅客サービスのシミュレーションを行い、昨年度に開発したパフォーマンス評価指標に基づいて、問題点の把握とその解決を行った。シミュレーション結果の解釈、問題点の発見とその原因の把握などの作業は、現場関係者にシミュレーション結果、評価結果を提示しながら対話的に実施した。さらに、発見された問題に対する解決としての代替案を考案し、これに対するシミュレーションを実施して評価した。特に、昨年度は考慮していなかった離陸後の飛行経路を考慮した利用滑走路の選択に関する代替案の評価を行い、評価結果を現状および複数の代替案の間で比較評価した。また、天候条件による北風時と南風時の滑走路使用パターンの違いが及ぼす影響についても評価を行った。代替案に対するシミュレーション結果、評価結果を再び現場関係者に提示し、評価指標に考慮されていない潜在的な問題がないかチェックし、代替案の修正を行った。以上により、サービスプロセスにおけるヒューマンファクターを考慮し、現場実態や現場関係者の知識を反映できる人間中心のサービスデザイン手法の有効性、有用性を検証した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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