京都市内の高齢者施設においてビデオ観察を実施し、ビデオデータの施設関係者への共有を繰り返した後、切片化データ(ビデオクリップ)とそれらの印刷カードを使って、スタッフと「ビデオカードゲーム」を行い、問題概観マップを作成した。さらにマップからニーズを抽出し、ニーズ間の関係性をマップに表し、各ニーズに対する解決案を創出し、その中から案「テーブル上のメニューリスト」を試作し、施設で約1月間の試用実験を行い効果検証した。 検証からは、高齢者・介護者間における会話きっかけ提供と生活マンネリ化防止などで効果が判明し、ビデオエスノグラフィーといったデザイン手法の高齢者問題に対する可能性も確認することができた。
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