本研究は、3D-PRINTINGプロセスを用いた医療デザインにおける人工臓器のデザイン方法論を模索することを目的とする。 ■結果と考察 ・3Dプリンターの一つ種類である、光造形機のSTL法によって作られるトポロジー空間の形態化と可視化をもとにクラインボトルを制作することができた。また、クラインボトルの位相空間論を用いた実質的提案として人工心臓の新たな概念的モデルである機能形態を作成することができた。CADシステムとデータベース、3Dプリンター を用いた3D-PRINTINGプロセスの定義を行った。 STL法と大きく類似している熱溶解積層方式FDM法を用いている3D-PRINTERは専門家でなくともSTLデータの知識を持っていれば誰でも使用が可能である。こうした3D-PRINTERを用いたプロセスでも研究的な試作が可能であることが立証できた。3D-PRINTINGプロセスを元にトポロジーを例証として人工臓器デザインの制作とSTLデータを基盤とする医療研究機関におけるオーダーメイドでの人工臓器の可能性、その3D-PRINTINGプロセスを検討した。 ■結論と展開 いま話題になっている3D-PRINTERで研究機関での試作を十分に検討することができた。問題は3D-PRINTINGという技術によって、人工臓器デザインの試作を試みることができるかどうかであった。この研究によって、未来的な医療のために患者のオーダーメイド的な人工臓器づくりへの可能性を求めることにつながった。 STLデータを医療技術への応用を3D-PRINTINGN=技術によって図る事の研究を果たすことで、次世代の医療技術項目をつくることができたと考えている。本研究の成果はINTERMOLD2014(2014年4月16日~19日)/試作・デザイン・解析&3Dプリンティングフェアにて展示会を行った。
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