研究課題/領域番号 |
22615046
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研究機関 | 京都造形芸術大学 |
研究代表者 |
大野木 啓人 京都造形芸術大学, 芸術学部, 教授 (50368065)
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キーワード | 友禅刷毛 / 機大工 / 竹筬 / 養蚕 / 伊勢型紙 / 漆刷毛 / 和紙 / 蒔絵筆 |
研究概要 |
平成23年度の調査研究では、「友禅刷毛(京都府京都市)」、「機大工(京都府京都市)」、「竹筬(京都府京都市・岐阜県瑞穂市)」、「養蚕(宮崎県綾町)」「伊勢型紙(三重県鈴鹿市)」「漆刷毛(東京都江東区)」「和紙(奈良県吉野郡吉野町)「蒔絵筆(京都府京都市)」について取材調査を実施した。 これらの取材先のうち、「漆刷毛」、「和紙」、「蒔絵筆」以外については昨年度からの継続取材としてこれまでの写真・動画撮影、およびインタビュー内容を補完するものとした。 また、道具や材料の使い手である工芸職人へのヒアリング調査も昨年度より継続しておこない、工芸の現場における道具と材料の供給状況や、品質の推移、代替品の可能性などについての情報を収集した。その結果、とりわけ漆工芸分野において不可欠な道具・材料類の供給不足が明らかとなり、それらの道具・材料の生産者および、漆塗や蒔絵、螺鈿などの工芸技術者との間で対応策を念入りに協議した。 平成23年度までに取材候補に挙げた先のうち12件について調査を完了した。次年度は、引き続き調査が必要な「漆刷毛(東京都江東区)」「和紙(奈良県吉野郡吉野町)「蒔絵筆(京都府京都市)」についての取材調査をおこなう。また、これら全15件の取材調査先に関する研究結果をとりまとめた研究報告書の作成をおこない、たんに現状報告にとどまらない、伝統工芸に関する道具・材料の持続的な供給についての提言をまとめる内容を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
追加の聞き取り調査が必要となった取材についても予定通り終え、平成23年度までに取材候補に挙げた先のうち12件について調査を完了した。最終年度での報告書作成に向け、データ整理等も順調に進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き調査が必要な「漆刷毛(東京都江東区)」「和紙(奈良県吉野郡吉野町)「蒔絵筆(京都府京都市)」についての取材調査をおこなう。また、これら全15件の取材調査先に関する研究結果をとりまとめた研究報告書の作成をおこない配布する。
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