• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

認知力低下に配慮した継続使用が可能な家電製品のデザイン方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22615047
研究機関神戸芸術工科大学

研究代表者

相良 二朗  神戸芸術工科大学, デザイン学部, 教授 (10330490)

研究分担者 種村 留美  神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00324690)
キーワード認知科学 / ユーザーインタフェース / 痴呆 / 老化
研究概要

1) 調査方法の確立:共同研究者であるスウェーデンのカロリンスカ研究所のルイーズ教授が考案したETUQの日本語版を作製し、訪問調査方法を定めた。
2) 訪問調査の実施:神戸大学倫理委員会の承認の下、関係機関の協力を得て、独居または日中独居の認知機能に問題を有する高齢者に対して、本人および親族の了解を得て訪問調査を実施した。対象数は52人であり、MMSE,GDS,FAIの認知機能に関する測定とETUQ調査シートに基づく調査、および保有家電製品の使用状況の映像記録を行った。
3) 課題の分析:調査結果をもとに、生活上の問題と使用が困難な家電製品の特性について分析を行った。
4) カロリンスカ研究所との研究成果の交換:スウェーデンのカロリンスカ研究所にて、ETUQ調査結果を相互に情報交換し、国間の比較検討を行った。また、カロリンスカ研究所にて新たに取り組んでいる機器操作能力の測定方法に関して情報交換を行った。
5) 支援技術の開発・検討:抽出された問題に対して、「促す」ことの技術的な支援の可能性と効果を確認し、家電製品に期待される機能を明確化する目的で、以下の補助機器を開発した。
(1)音声録音再生デバイスの検討
(2)制御に用いるマイクロコンピュータの検討
(3)電子レンジの調理後の取り出し忘れとドアの介抱を促す電子レンジモニターの開発
(4)外出を引き留めるための息子の声かけを玄関で行う装置の開発
(5)便器の洗浄レバー操作を忘れる人のための「便器洗浄促し装置」の開発
(6)電話機の使用を簡単にするためのインタフェースの検討
(7)電話のメモで約束の日時がわからなくなることを防止する「メモ日時記録装置」の検討

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] A Research on House Hold Electric Apparatus to Support Independent Living for Mutual Cognitive Impairment2010

    • 著者名/発表者名
      相良二朗
    • 学会等名
      第3回国際ユニヴァーサルデザイン会議2010inはままつ
    • 発表場所
      静岡県浜松市
    • 年月日
      2010-10-31
  • [学会発表] Everyday Technology Use and Problem-solving for in Elderly People who Live Alone in Japan2010

    • 著者名/発表者名
      野田和恵
    • 学会等名
      第3回国際ユニヴァーサルデザイン会議2010inはままつ
    • 発表場所
      静岡県浜松市
    • 年月日
      2010-10-31
  • [学会発表] 軽度認知症者の自立支援技術2010

    • 著者名/発表者名
      相良二朗
    • 学会等名
      日本福祉のまちづくり学会第14回全国大会in刈谷
    • 発表場所
      愛知県刈谷市
    • 年月日
      2010-08-30

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi