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2012 年度 実績報告書

認知力低下に配慮した継続使用が可能な家電製品のデザイン方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22615047
研究機関神戸芸術工科大学

研究代表者

相良 二朗  神戸芸術工科大学, デザイン学部, 教授 (10330490)

研究分担者 種村 留美  神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00324690)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード認知症 / 軽度認知症 / 家庭電化製品 / 生活機器 / 在宅独居高齢者 / 国際情報交換 / スウェーデン
研究概要

1在宅高齢者(認知症者含む)訪問調査:昨年度に引き続き、独居(日中独居含む)高齢者に対する訪問調査をETUQ-KOBEを用いて実施した。3年間の累計は91事例となった(男性21名、女性70名、平均年齢79.8歳、内認知症者30名、軽度認知症4名)。これにはアクティブな日常生活を送っている高齢者群も比較目的で対象とした。結果をデータベース化するために、FileMakerを用いてフォーマットを定めデータ入力に着手した。
2カロリンスカ研究所(SWD)との調査情報交換:8月にカロリンスカ研究所を訪問し、調査結果の比較を行った。カロリンスカでは新旧データを比較し、コーホート分析を行っており、世代の移行に伴う変化という重要な問題が提起された。
3家電製品への組み込みを前提とした支援技術の開発:今年度は「電子レンジモニタ」の動作確認および有効性評価を継続するとともに、ソフトウェア開発の工数を減少させる目的で、プラットフォームをR8CマイクロコントローラからATMEGA328Pへ移行させ、ARUDUINOのSDKを利用できるようにした。また、認知症ではないが、記憶に障害のある高次脳機能障害者家族からのトイレ洗浄忘れの問題に対して、用を足した後に洗浄せずにドアを開けたときに、音声で洗浄を促す装置を開発した。3カ月間の使用後、洗浄忘れがほとんど観察されなくなった。このような促しは認知症高齢者に対しても有効と考えられ、生活行為を促す装置の重要性が明らかとなった。
4研究会議の開催:概ね1カ月に1回の研究会議を開催し、調査結果の報告と討議、市販支援機器の使用性評価、機器のあり方に関する検討などを行った。また、在宅高齢者の電化製品使用を助けている、「街の電気屋さん」を招き、どのようなサービスを提供しているのか、また、求められているのかをヒアリングした。
以上の研究実績は今後の研究継続に大きな成果となった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 警報システム2013

    • 著者名/発表者名
      相良二朗
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Rehabiliation

      巻: VOl.22 No.1 ページ: 9-96

  • [雑誌論文] 前頭葉損傷による高次の機能障害の全人的認知リハビリテーション-頭部外傷例の生活の視点から-2012

    • 著者名/発表者名
      種村留美
    • 雑誌名

      高次脳機能研究

      巻: 32(3) ページ: 375-383

  • [雑誌論文] 失行症のリハビリテーション-エラー特性に応じた介入2012

    • 著者名/発表者名
      種村留美
    • 雑誌名

      神経心理学

      巻: 28(3) ページ: 182-188

  • [雑誌論文] テクニカルエイドのリスクマネジメント2012

    • 著者名/発表者名
      相良二朗
    • 雑誌名

      作業療法ジャーナル6月増刊号

      巻: Vol.46 No.7 ページ: 725-729

  • [学会発表] 軽度認知症者の自立生活を支える生活機器のあり方 ETUQ調査をもとに2012

    • 著者名/発表者名
      相良二朗
    • 学会等名
      芸術工学会
    • 発表場所
      東京都(東京造形大学)
    • 年月日
      20121208-20121209
  • [学会発表] 現場に役立つ心理学(3) -認知リハビリテーション領域における基礎と臨床の融合2012

    • 著者名/発表者名
      種村留美
    • 学会等名
      日本心理学会第76回大会
    • 発表場所
      東京都(専修大学)
    • 年月日
      20120911-20120914
  • [図書] 理学療法・作業療法テキスト 運動学2012

    • 著者名/発表者名
      石川朗、種村留美(共編)
    • 総ページ数
      165
    • 出版者
      医学書院

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公開日: 2014-07-24  

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