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2011 年度 実績報告書

メカニカルストレス応答遺伝子Fbxo32の骨量調節における機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22616006
研究機関長崎大学

研究代表者

和泉 伸一  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40264246)

研究分担者 森石 武史  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 技術職員 (20380983)
キーワードメカニカルストレス / 遺伝子 / 骨量 / 細胞・組織 / 発生・分化 / Fbxo / ノックアウト / Runx2
研究概要

本研究は、Fbxo32ノックアウトマウスの解析を中心に、メカニカルストレスによる骨量調節の分子メカニズムの一端を明らかにすることである。平成23年度は、1および2の解析を行った。
1.Fbxo32 koマウスへのカテコールアミンまたはデキサメサゾンの投与
尾部懸垂実験はマウスに大きなストレスを与えるため、負荷以外にも交感神経刺激や過剰な副腎皮質ホルモン分泌が骨量減少に影響を与えている可能性がある。1)、2)の実験を行うことにより、交感神経刺激や副腎皮質ホルモンによる骨量減少にFbxo32が関与するか明らかにする実験を行った。
1).4ヶ月齢の野生型マウスおよびFbxo32ノックアウトマウスにイソプレテノロールを10日間投与、骨形態計測にて解析した。その結果、Fbxo32ノックアウトマウスの大腿骨の計測値と野生型マウスの計測値の動態は同様であった。したがって、交感神経刺激による骨量減少にFbxo32は関与しないと考えられた。
2).4ヶ月齢の野生型マウスおよびFbxo32ノックアウトマウズに徐放性プレドニンペレットを皮下に移植し、移植後27日目に屠殺し、マイクロCT、骨形態計測での解析は検討中である。
2.in vitroにおける破骨細胞の分化と機能の解析
この実験により、Fbxo32が骨芽細胞を介して、破骨細胞分化・機能に作用するかを明らかにする。野生型マウスおよびFbxo32ノックアウトマウスの頭蓋冠由来骨芽細胞と野生型マウスの骨髄細胞を共培養した。多核のTrap染色陽性細胞数の計測により、破骨細胞分化・機能に対する作用を解析進行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Fbxo32の破骨細胞の分化と機能への関与は、in vivoとin vitroでの実験結果の解釈を慎重に検討することで、進行はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

調書の研究計画・方法に従って、研究を進めていきます。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Pyruvate dehydrogenase kinase 4 induces bone loss at unloading by promoting osteoclastogenesis2012

    • 著者名/発表者名
      Wang Y, et al
    • 雑誌名

      Bone

      巻: 50 ページ: 409-419

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Early onset of Runx2 expression causes craniosynostosis, ectopic bone formation, and limb defects2011

    • 著者名/発表者名
      Maeno T, Moriishi T, Yoshida C, Komori H, Kanatani N, Izumi S, Takaoka K, and Komori T
    • 雑誌名

      Bone

      巻: 49 ページ: 673-682

    • 査読あり
  • [学会発表] mRNAの分子構造可視化と結合タンパク質の機能解析2011

    • 著者名/発表者名
      石垣靖人, 他
    • 学会等名
      医学生物学電子顕微鏡技術学会第27回学術講演会
    • 発表場所
      四国大学交流プラザ(徳島市)
    • 年月日
      2011-05-14

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公開日: 2013-06-26  

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