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2010 年度 実績報告書

デザイナーの感性を記録するための高精細印刷物画像撮影システム

研究課題

研究課題/領域番号 22650020
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

川嶋 稔夫  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (20152952)

キーワード表面反射率特性 / ディジタルアーカイブ / 3次元形状推定 / 陰影除去
研究概要

平面に描かれたグラフィック作品(印刷物)は,デザイナーの狙いが,インクや紙などの材質感として反映されることが多い.これまでのディジタルアーカイブでは,鏡面反射はできるだけ軽減して撮影するのが普通であったが,そのためデザイナーの意図が記録から失われることも多かった.本研究では,このようなデザイナーの意図を含めた印刷物記録の生成を目標とする.初年度は以下の研究を進めた
1.超高解像度反射率記録装置の研究
高精度表面形状推定方式および表面反射特性のデータ収集方式にもとづいて,反射分布を推定する手法について研究を行った.当初液晶ディスプレイで光源パターンを生成することを計画していたが,LEDアレイに置き換えた方式を前提にシミュレーションを行い,表面形状の測定および,それにもとづく鏡面反射特性と拡散反射特性の分離が可能であることが確認された.曲率の大きな折れや反りの検出も当初のレーザスリット光に比べて劣らない精度が得られたので,二つの手法を併用することなく,単一の手法でロバストに表面形状と反射特性の同時推定に用いることができることが確認された
2.複数照明下での表面色の推定
1.に関連して,光源色が異なる複数照明下での真の表面色の推定を行うためのアルゴリズムについて研究を行った。参照物体を置くことで,複数光源の光源色を推定と物体の表面色の推定が可能であることが確認できた
3.撮影済み画像からの陰影の軽減
撮影済みの軸物書画の記録画像から表面形状変化による陰影を推定し,復元を行う研究を進めた,アルゴリズムでは折れと湾曲の数理モデル化を行い,濃淡変化の連続性と折れ湾曲モデルから,陰影除去後の画像を推測し,復元する手法をとった

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] デジタル技術を利用した文化財の保護と活用2011

    • 著者名/発表者名
      川嶋稔夫
    • 雑誌名

      函館中華会館創立100周年記念シンポジウム報告書

      ページ: 11-16

  • [学会発表] 軸物ディジタル画像からの陰影の除去2011

    • 著者名/発表者名
      石丸敬祐, 川嶋稔夫
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会 学生ポスターセッション
    • 発表場所
      東京都市大学(東京都)
    • 年月日
      2011-03-15
  • [学会発表] 混合照明下での被写体の表面色推定2011

    • 著者名/発表者名
      小鷹晋太郎, 川嶋稔夫
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会 学生ポスターセッション
    • 発表場所
      東京都市大学(東京都)
    • 年月日
      2011-03-15

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公開日: 2012-07-19  

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