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2011 年度 実績報告書

アクティブ分光照明による実時間分光イメージングシステムの実現とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 22650030
研究機関千葉大学

研究代表者

富永 昌二  千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 教授 (10103342)

研究分担者 堀内 隆彦  千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 准教授 (30272181)
キーワードアクティブ照明 / 分光イメージング / プログラマブル光源 / 分光反射率推定 / 測色法 / 色再現
研究概要

1.基本システムの構築
現有の分光プログラマブル光源と,新規に購入したモノクロカメラモジュール一式を用いて,任意の分光波長を高速に照射できる高速アクティブイメージングシステムを構築した.なお,購入カメラは当初計画と異なり,安価で高性能なカメラに変更し,また光源強度の劣化のため,光源ランプを交換した.照射範囲を拡大するために,別予算で分光プログラマブル光源を購入し,2台によるイメージングの構築を検討した.用途に応じて,個別のレンズによる照射系と,2分岐ケーブルによる1つのレンズによる照射系を使い分けることとした.さらに個体差のある2光源を制御するアルゴリズムを開発した.
2.新しい画像測色法の開発
CIE等色関数を,正確に記述する分光分布をもつ照明光を生成する技法を開発した.このような照明光を反射物体に均一に照明し,全画素点の三刺激値をカメラ出力値として求める新しい画像測色法を開発した.すなわち積分や掛算といった数値計算をせずに,カメラの画素値として,測色値が高速に得られる.
3.XYZディスプレイの構築
カメラやディスプレイの特性を考慮したアクティブ照明光源を設計することにより,カメラ出力をそのままディスプレイ入力とすることによって,正確なXYZ三刺激値を直接ディスプレイデバイスから出力させる統合システムを構築した.これにより高精度のカラー画像表示が可能で,精度改善を検討中である.
4.応用研究
システムの応用として,物体の分光反射率をモノクロカメラの各画素において迅速に推定する方法を検討した.アクティブ分光照明を用いた分光反射率推定方法として,可視域において,分光反射率を基底関数に分解して効率をあげる方法を開発した.また,絵画のディジタルアーカイブへの応用は,波長分解能を高くするよりも,照明光源の光量を増大が必要で,このためのシステム構築の検討を継続している.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Human Skin Color Simulator Using Active Illumination2011

    • 著者名/発表者名
      M.Doi, A.Kimachi, S.Nishi, S.Tominaga
    • 雑誌名

      Lecture Notes in Computer Science

      巻: 6626 ページ: 75-84

    • DOI

      10.1007/978-3-642-20404-3_6

    • 査読あり
  • [学会発表] アクティブ分光照明を用いたXYZ画像表示システム2011

    • 著者名/発表者名
      西岡大輔, 堀内隆彦, 富永昌治
    • 学会等名
      第17回画像センシングシンポジウム
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2011-06-10
  • [学会発表] アクティブ分光照明を用いた分光反射率推定法の検討2011

    • 著者名/発表者名
      吉村昭彦, 堀内隆彦, 富永昌治
    • 学会等名
      第42回日本色彩学会全国大会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      2011-05-15
  • [備考]

    • URL

      http://dippix.tp.chiba-u.jp/research/index.html

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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