研究課題
本研究では、画像を利用した手術・治療を支援する次世代型システムの実現で必要となる画像レジストレーション手法の開発を行う。平成24年度は、以下の研究を行った。【複数臓器の変形移動を考慮した画像レジストレーション手法の開発】ある臓器の存在位置情報から他の臓器の存在位置が推定できるか否かについて検討を行った。これは、臓器の変形移動を考慮することで画像レジストレーションの精度を向上し、最終的には画像レジストレーションを利用した画像セグメンテーション手法の精度を向上させるためである。特に多臓器の影響を受けやすい膵臓を対象として、肝臓とすい臓の画像レジストレーション手法について検討した。【手法評価】これまでに開発した画像レジストレーション手法を用いて、同一被験者の撮影時期・時間の異なる画像、ならびに、異なる被験者の画像が正しくレジストレーションできるか否かの評価実験を行った。【個別目的改良】大腸がん手術、胃がん手術など個別の目的にあわせて画像レジストレーション手法として、上部消化管手術を対象とした画像レジストレーション手法について検討した。特に膵臓領域を対象として画像レジストレーションを行う場合には、変形移動を考慮することが必須であることが知られた。【画像誘導下手術・治療・検査支援システムへの応用】画像レジストレーション手法とそれに基づく画像セグメンテーション手法によって得られた結果を、上部消化管内視鏡手術ナビゲーションへと応用を図った。各臓器を色づけ表示することで内視鏡下手術のための診断・治療支援情報を生成した。【臓器動きモデル共有法の検討】本研究で得られた臓器動きモデル、ならびに、その基となった臓器存在尤度マップの共有方法について検討した。特に臓器間の位置関係パラメータ情報の共有が重要であることが知られた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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International Journal of Computer Assisted Radiology and Surgery
巻: Vol.7, No.3 ページ: 371-387
DOI:10.1007/s11548-011-0645-6
Medical Image Analysis
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