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2010 年度 実績報告書

アフリカの辺縁地域における携帯電話ネットワークを用いた人口動態登録システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22650051
研究機関長崎大学

研究代表者

金子 聰  長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (00342907)

キーワード人口動態 / 携帯電話 / 国際保健 / ケニア / 途上国 / アフリカ / 登録
研究概要

アフリカの開発問題が活発に議論されるようになっている。しかし、アフリカの国々においては、その基礎情報ともなるべき人口の把握、さらには、出生、死亡といった最も基本的な情報を把握し、登録する仕組みの整備が遅れている。それらの問題の多くは、1)情報発生末端レベルでの情報処理が滞っていること、2)中央との情報の連携が弱いこと、により生じており、これらの問題を解決することなしに基礎情報の整備は望めない。一方、携帯電話ネットワークは、アフリカにおいても、目を見張るスピードで普及が拡大している。既にインフラ整備が進んでいる携帯電話ネットワークを用いた出生・死亡の登録システムをケニアの辺境村落においても稼働するように開発し、同地域における運用試験を実施、その運用の可能性を検証すると共に、国全体での蓮用に関しての可能性を検討する事が本研究の目的である。本年度は、以下の開発を行った。
1)入力末端としての携帯電話プログラム開発:入力末端としての携帯電話における入力フォームを開発した。さらに、入力画面から携帯電話へのデータの保管、入力内容をテキスト化し、SMSによりデータの転送までを行う端末入力システムの開発を行い、データ転送の実験も行った。2)携帯電話からSMSとして発信されたデータを受け取る仕組みの構築=人口動態の情報を保管するサーバーもしくは、それに接続するコンピュータに携帯電話機能を持たせ、直接、役人から送信された情報を受信する仕組みを構築した。携帯電話網を介して、受信用サーバーによりデータを受信する仕組みを開発した。3)受信した情報をデータベースへ自動に格納する仕組みの開発:受け取った内容をデータベースに転送する仕組みの開発も行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 地域でのデータ収集ツールとしてのHDSS(人口登録・動態追跡調査システム)2011

    • 著者名/発表者名
      金子聰
    • 学会等名
      2010年度第4回「社会開発分野におけるフィールドワークの技術的融合を目指して」共同利用・共同研究課題研究会
    • 発表場所
      東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(東京都・府中市)
    • 年月日
      2011-02-27
  • [学会発表] フィールド疫学をアフリカで:ビクトリア湖畔の5万人を追跡するHealth and Demographic Surveillanceの紹介2010

    • 著者名/発表者名
      金子聰
    • 学会等名
      海外学術調査フォーラムワークショップ
    • 発表場所
      東京外語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(東京都・府中市)
    • 年月日
      2010-06-26

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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