研究課題
WebツールZiFiTとZFNGenomeを利用して、CaMKIIコード領域の2つの人工的に設計された亜鉛ジンクフィンガー・ヌクレース(ZFN)標的配列9 bp+spacer 6 bp+9 bp (24bp)を選び、BLASTによってCaMKIIに特異的な配列であることを確かめた。オープンソースとしてのOPEN(Oligomerized Pool Engineering)を利用して、先ほどの標的配列の2種類の9bpをそれぞれ持つレポーター遺伝子を組み込んだ大腸菌で、感染可能な複数の組み合わせ持つプールのZFアレイをアッセイする大腸菌2ハイブリッドを行い、複数の最適なZFタンパクの選択を行っている。さらに最近報告された簡便な方法CoDAを生かせないかについても検討中である。一方、私が研究を進めているもう一つのニューロン特異的C2HC型Znフィンガー転写因子dnzf遺伝子については、P因子の不正確な切り出しによって既に欠失変異体を作製していたので、これを使ってattB-P(acman)をrecombineering法によって自在に改変して遺伝子機能を解析できるかを検討することにした。dnzf遺伝子をふくむ22、30 kbpのattB-P(acman)では変異体の表現系を回復することができなかったので、さらに80、100kbpのattB-P(acman)を持つトランスジェニックフライを作製した。いずれも変異体の表現系を回復することができた。dNZF発現ニューロンを標識するために、recombineeringによって80 kbpのattB-P(acman)の一部を欠失させてGAL4に置き換えたコンストラクトを作製し、トランスジェニックフライを作製中である。今後、内因性の発現を模倣でき機能を回復しないことを確認できれば、レポーター遺伝子を使って野生型と変異体での形態的機能的差異を詳細に調べる
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The Anatomical Record
巻: 293 ページ: 1797-1804