研究概要 |
MRIの拡散強調画像法(diffusion weighted imaging : DWI)の一種であるq-space imaging(QSI)を用いた脳機能的MRI法(fMRI)に関する基礎検討を行った。健常ラットおよび中大脳動脈閉塞モデルラットを対象に、梅沢らが提案する新しいQSI法による要約統計量の算出と、それによる脳マッピングを試みた。QSIから得られた尖度マップでは、虚血部位が明瞭に描出された。また本法をfMRIに応用するための検証手段として、神経賦活に伴うCa^<2+>の細胞内流入をMn^<2+>の挙動として直接観察する神経賦活マンガン造影MRI法(activity-induced manganese-enhanced MRI :以下, AIM-MRI)についても検討を重ねた。本研究ではいずれの方法についても有用性が示唆される知見を得たが、今後もさらに検討を継続的する必要があると考えた。
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