研究課題
体細胞のインシュリン産生細胞の再分化誘導法の効率化昨年度の研究で、MafAとPdx1およびNeuroDのアデノウイルスで、マウス肝臓の細胞が効率よくβ細胞に再分化誘導できることが明らかとなった。しかし、一度インシュリンを産生すようになった肝臓の細胞は、その形質を維持できず、徐々にインシュリン産生細胞の数が減少することが明らかとなった。肝臓の細胞には、インシュリンの産生を抑制する転写因子が発現しているものと考えられる。そこで本年は、肝細胞でのインシュリンの発現を抑制している転写因子を同定し、その転写因子をノックダウンできるアデノウイルスを開発して、インシュリンの産生効率を上昇させることを目標とした。発現を抑制している候補遺伝子を探索するために、MafAとPdx1およびNeuroDのアデノウイルスを感染させた肝細胞で、発現が上昇してくる肝細胞特異的な遺伝子を同定したところ、いくつかの肝細胞特異的な転写因子を同定することができた。また、ATF2がこれら3因子の機能を増強する作用があることが明らかとなった。
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http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/anatomy/embryology/index.html