研究課題/領域番号 |
22650092
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
三輪 佳宏 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (70263845)
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研究分担者 |
田中 順子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教 (30517793)
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キーワード | 動物実験技術 / 分子認識 / バイオテクノロジー / 遺伝子組換え / 細胞・組織 / 神経科学 |
研究概要 |
生きたマウス体内におけるリアルタイムイメージングによって特定タンパク質や分子の動態を詳細に追跡可能になれば、多細胞動物での分子機能を明らかにする基礎研究はもちろん、疾患モデルでの病態解析や、創薬・再生医療研究にも多大な貢献が可能である そこで、これまでに開発してきた生体内の蛍光物質の挙動を3次元スキャンおよび高解像度画像化する手法に加えて、本研究では特定の分子を検出する上で最も強力なツールである抗体を、生きたマウス体内において自在に利用可能にするため、1)非特異吸着を低減した抗体の開発と2)生細胞内分子の特異的検出を実現し、in vivo Western手法を確立することを目指し、本年度は、そもそもアルギニンペプチドをどの部位に付加させた場合に、最も効率よく細胞外から細胞内への取り込みがおこるかを検証しておくことを試みた。実験の高速化を図るため、抗原タンパク質発現細胞と、抗体分泌細胞の2種類の細胞を混在させ、確実に細胞外を経てから取り込まれる実験系を確立した。2種類の細胞の識別のために、それぞれに異なる波長特性の蛍光タンパク質を発現させておいて、イメージング抗体のモジュール2の蛍光タンパク質も含めてマルチカラー解析系を構築した。 最終的にin vivoにもちいることが目的だが、現存するマウス飼料では蛍光トモグラフィーが困難であることがより明確になったため、その対策として特殊飼料を開発し、近赤外光の中でもより長波長の領域において問題解決した。
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