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2011 年度 実績報告書

細胞接着制御機能を実装した革新的バイオチップの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22650097
研究機関北海道大学

研究代表者

大橋 俊朗  北海道大学, 大学院・工学研究院, 教授 (30270812)

研究分担者 前田 英次郎  北海道大学, 大学院・工学研究院, 助教 (20581614)
キーワードバイオチップ / 細胞接着制御 / 微小流路 / 細胞診断 / バイオMEMS
研究概要

近年,がん細胞などの細胞診断技術において,高効率・高機能バイオチップの開発が盛んに行われている.ここで求められる基盤技術の中で細胞を任意の場所に配置できること(ポジショニング),新しい細胞に入れ替えること(リプレイスメント)が簡便にできることは重要な技術である.そこで,本研究課題では細胞のポジショニングおよびリプレイスメントが簡便に行える革新的な細胞培養チップを開発することを目的とする.細胞を接着させるための磁気マイクロビーズを空間的にマイクロスケールで予め配置して細胞のポジショニングを行うというものである.基質側には磁気マイクロビーズが収まる直径2um程度の円形の孔(凹型部)が形成されている.磁気マイクロピーズは基質側に配置した永久磁石により一時的に補足されているのみで離脱可能なため細胞のリプレイスメントも容易に実現できる.昨年度は磁気マイクロビーズの凹型部における補足率は30%程度と低い結果であった.そこで本年度は,凹型部の直径をやや広げ,微小流路による磁気マイクロビーズの導入において流速,流れの方向を試行錯誤的に変更し,その結果,最適な条件を見出すことができた.現在,導入効率は80%まで上昇している.また,細胞接着性実験に着手し,細胞外マトリクスでコーティングした磁気マイクロビーズの上に選択的に細胞が接着している様子が観察された.さらに,永久磁石を取り外すことで磁気マイクロビーズの離脱とともに細胞も回収できることを確認した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

磁気マイクロビーズの基質への補足技術を開発できたこと,簡単な細胞の接着性実験に成功したこと等,により当初の実験計画に対して大きな遅れはないと判断できる.

今後の研究の推進方策

磁気マイクロビーズの補足効率のさらなる向上を図る.細胞のポジショニング技術,リプレイスメント技術の基盤技術の確立を図る.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 磁気ビーズ配列による新規細胞接着制御基質の開発2011

    • 著者名/発表者名
      仁井田優作
    • 学会等名
      日本機械学会2011年度年次大会
    • 発表場所
      東京工業大学大岡山キャンパス(東京)
    • 年月日
      2011-09-13

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公開日: 2013-06-26  

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