立体的微小構造体の作製に適した精密微細加工技術(Micro Electro Mechanical Systems、MEMS)を用いて消化管の粘膜構造を作成し、培養細胞との組み合わせにより絨毛・陰窩様構造を有するいわば「人工消化管粘膜」の作成を試みた。MEMS技術により、微小突起を多数有する「小腸様」表面構造物、微小陥凹を有する「大腸様」構造物を作製した。その上に人工の膜をはり、細胞を培養することができた。物質のやり取りが可能なシステムを作り上げることにより、人工の粘膜を作りうる可能性が示された。
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