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2010 年度 実績報告書

加齢に伴う過活動膀胱の発生メカニズムの解明と新治療法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22650122
研究機関東北大学

研究代表者

中川 晴夫  東北大学, 病院, 講師 (80333574)

研究分担者 海法 康裕  東北大学, 病院, 助教 (30447130)
キーワード過活動膀胱 / 加齢 / 血流 / 治療的電気刺激
研究概要

平成22年度は本研究の端緒として実験系の確立を中心に行った。
1.膀胱血流測定系の確立
本研究では、加齢に伴い有病率が増加する非神経因性過活動膀胱の発生メカニズムを膀胱組織血流というあらたな手法を通して解明し、メカニズムの解明により考え得る新たな治療法の開発を目指すまったく新しい研究である。この研究の端緒として、膀胱血流の測定系の確立を行った。当初、麻酔薬の腹腔内投与による実験系で実験を開始した。今回治療のターゲットとした電気刺激療法においては、ラットの筋組織に対する刺激が同時に加わるため、膀胱血流の測定誤差が生じるという問題が明らかとなった。そこで、実験系を筋弛緩薬を投与し、人工呼吸下に変更することにより安定した測定が可能となった。
2.膀胱機能測定系の確立
血流と膀胱機能を同時測定するための圧測定システムの構築を行った。ラットの両側尿管を腎下端の高さで切断し、膀胱内への尿の流入を遮断する。尿道マイクロチップカテーテル法(Am J Phvsiol Renal Phvsiol.2067 292(2):F639-46)を準用して、経尿道的に膀胱機能外尿道口からマイクロチップ圧トランスデューサーを挿入し、膀胱内を0.4ccの生理食塩水で満たし、膀胱内圧を測定することをおこなった。当初再現性に難が認められたが、その後のシステム改良によりデータの安定性が得られた。
1と2の測定系を同時に行うことにより、血流と膀胱機能の同時測定が可能となり、本研究における実験系はほぼ確立したものと考えられる。

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公開日: 2012-07-19  

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