• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

加齢に伴う過活動膀胱の発生メカニズムの解明と新治療法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22650122
研究機関東北大学

研究代表者

中川 晴夫  東北大学, 病院, 講師 (80333574)

研究分担者 海法 康裕  東北大学, 病院, 助教 (30447130)
キーワード過活動膀胱 / 加齢 / 血流 / 治療的電気刺激
研究概要

平成23年度は実験系の確立を中心に行った。
1) 膀胱血流測定系の確立
本研究では、加齢に伴い有病率が増加する非神経因性過活動膀胱の発生メカニズムを膀胱組織血流というあらたな手法を通して解明し、メカニズムの解明により考え得る新たな治療法の開発を目指すまったく新しい研究である。
昨年まで血流測定法としてレーザー血流計を膀胱に接触させて血流測定を行ったが、電気刺激による骨格筋の振動により誤差が生じたことから全身麻酔下の測定に変更した。しかし、十分な筋弛緩を行った場合、反応が不十分となることから血流測定法の新たな方法を見いだす必要に迫られた。
平成23年3月の東日本大震災により、機器の破損および実験自体が困難な時期があり研究の進捗が妨げられた。破損した機器の代替である非接触型の血流測定機器を購入することにより、測定系を改めて確立する必要が生じたことから、23年度は新たな成果を得ることはできなかった。
2) 膀胱機能測定系の確立
血流と膀胱機能を同時測定するための圧測定システムの構築を行った。ラットの両側尿管を腎下端の高さで切断し、膀胱内へのの流入を遮断する。尿道マイロチップカテーテル法(Am J Physiol Renal Physiol.2007 292(2):F639-46)を準用して、経尿道的に膀胱機能外尿道口からマイクロチップ圧トランスデューサーを挿入し、膀胱内を0.4ccの生理食塩水で満たし、膀胱内圧を測定することをおこなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

東日本大震災の影響で、本年度は一時研究を遂行できない時期が存在した。

今後の研究の推進方策

最終年度となる24年度は、非接触型の血流測定装置を使用することにより、加齢と過活動膀胱発生のメカニズムについて新たな知見をうる予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 【排尿障害の私の治療2 OAB・間質性膀胱炎】薬剤抵抗性過活動膀胱に対する仙骨表面治療的電気刺激治療2011

    • 著者名/発表者名
      中川晴夫
    • 雑誌名

      排尿障害プラクティス

      巻: Vol.19 No.3 ページ: 216-220

  • [学会発表] Overactive Bladder and Sacral Surface Therapeutic Electrical Stimulation2011

    • 著者名/発表者名
      Haruo Nakagawa
    • 学会等名
      Healthcare Innovation Forum 2011
    • 発表場所
      Raffles City Convention Center, Singapore
    • 年月日
      2011-10-22
  • [学会発表] 末梢感覚入力によるニューロモデュレーション:泌尿器科分野:排尿障害2011

    • 著者名/発表者名
      中川晴夫
    • 学会等名
      第25回日本ニューロモデュレーション学会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2011-05-21

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi