研究概要 |
健診レベルで適用可能な健康寿命延伸のための新たな簡易健康指標を見出すべく,無侵襲心拍出量計測装置を用いて3種類(一定・多段階増加・Ramp)のエルゴメータ負荷に対する循環機能の応答を計測し,運動者と非運動者の違いを検討した.その結果, Ramp負荷に対する「最大心拍数に対する心拍数の割合(% HRmax)と「規格化一回拍出量(nSV)」の関係から心予備力を心機能の二つの側面、即ち変時作用(Chronotropic state : CS)と変力作用(Inotropic state : IS)の側面から定量評価可能と考えられた.また呼気ガス分析装置との同時計測実験の結果、負荷強度に対するnSVの変曲点と嫌気的代謝閾値: ATとの間に相関が見られ、ATの代替指標としてのnSVの有用性を示唆する結果が得られた.
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