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2012 年度 実績報告書

運動試技の観察・予測時における大脳‐小脳機能連関と言葉によるコーチングの神経基盤

研究課題

研究課題/領域番号 22650140
研究機関東京大学

研究代表者

柳原 大  東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (90252725)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード走高跳 / コーチング / 言葉がけ / 小脳 / 頭頂葉
研究概要

脳において、身体運動の表象は大脳皮質頭頂連合野および運動前野、さらには小脳皮質などにおいて形成されると考えられているが、この表象に関わる神経基盤は自己および他者の動作の予測においても重要な役割を果たしていると推測されている。ところで、脳における運動の表象に関して、スポーツ競技におけるその競技特有の動作に関連したものが脳に形成されているかどうかについて明らかにした研究は未だない。本研究においては、走り高跳び競技に着目し、あらかじめ撮影した自分や他人の試技を見た際の脳活動に関して機能的核磁気共鳴画像法を用いて解析し、脳における走り高跳びの動作に関連した表象について明らかにすることを目的とする。選手あるいは未経験者が自分の試技の動画を見ている際に指導者から言葉による教示を行い、その際の脳活動について解析し、指導者からのどのような言葉による教示が選手の脳活動に対して影響を及ぼすのか、言葉によるコーチングの脳神経科学的基盤を明らかにすることを目的とする。
本年度は走り高跳びの競技経験がなく、走り高跳び(背面跳び)を習い始めた初心者(一般成人)を被験者とし、特に、動作を現す言葉がけ(一例として、“踏み切った後に腕でリードしましょう”)と動作を表さない言葉がけ(一例として、“気持ちを落ち着けましょう”)とを提示した際の脳活動を比較検討した。動作を表す言葉がけをした際に動作を表さない言葉がけをした際よりも脳活動の増大が観察された領域は、左下前頭回、頭頂葉、小脳皮質外側半球部であった。以上の結果から、競技経験を有しない初心者においても、指導者からの言葉がけによるコーチングによって、ミラーニューロンシステムの一部と考えられる下前頭回および頭頂葉、さらに運動の内部モデルの生成に関与する小脳皮質外側半球部の活動が引き起こされることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 陸上競技走高跳競技者における指導者からの言葉がけを受けた際の脳活動について2012

    • 著者名/発表者名
      青野武志、柳原 大、持永 新、越川一紀、青木和浩、花川 隆、佐久間和彦
    • 学会等名
      陸上競技学会第11回大会
    • 発表場所
      国際武道大学(千葉県、勝浦市)
    • 年月日
      20121215-20121216

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公開日: 2014-07-24  

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