研究課題/領域番号 |
22650148
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
田口 信教 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (10171597)
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研究分担者 |
田中 孝夫 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (60274867)
荻田 太 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (50224134)
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キーワード | 一流競泳選手 / 代謝的要因 / 力学的要因 / パフォーマンス / トレーニング / 最大推進パワー / 推進効率 / 抵抗 |
研究概要 |
【目的】本研究の目的は一流競泳選手の代謝(体力)的・力学(技術)的指標を定量し、その特性を明らかにするとともに、それらと各距離種目の泳成績との関連性について明らかにすることであった。 【方法】被検者は、全日本選手権出場経験を持つ女子競泳選手13名(うちオリンピックを含む国際大会出場経験者4名)であった。本実験では、代謝的指標として最大酸素摂取量、最大血中乳酸濃度、OBLAにおける泳速度(V@OBLA)が、力学的指標としては泳速-抵抗関係、最大推進パワー、推進効率が定量された。これらの測定値と50m、100m、200m、400mの泳成績との関係を検討した。 【結果及び考察】代謝的指標の中では、最大酸素摂取量や最大血中乳酸濃度については各距離種目の泳速との間に有意な相関関係は認められず、V@OBLAのみ200m、400m泳速と正の相関が認められた(どちらもP<0.01)。一方、力学的指標との関係をみると、最大推進パワーは50m(P<0.01)、100m泳速(P<0.05)との間に、また推進効率は200m (P<0.05)、400m (P<0.01)泳速との間にそれぞれ正の相関が認められた。さらに、各距離種目における群の平均泳速より推定された各被検者の抵抗値は、200m (P<0.05)、400m泳速(P<0.01)との間に負の相関が認められた。以上の結果より、高い泳成績を収めるには、より高いエネルギー供給能力を有することが望ましいには違いないが、必ずしも一流選手の泳成績にはエネルギー供給能力が直接関係しているわけではないこと、そして短距離種目ではより大きな推進パワーの発揮が、中・長距離種目では乳酸蓄積を抑える代謝能力(あるいは高いスイミングエコノミー)と、抵抗を軽減させ、高い推進効率を産み出す泳技術がより重要な要因となることが示唆された。
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