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2010 年度 実績報告書

日常生活において、人体でウイルスを増え易くする肉体的、並びに精神的負荷の探索

研究課題

研究課題/領域番号 22650158
研究機関岡山大学

研究代表者

荒尾 雄二郎  岡山大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (40151146)

キーワード核酸 / ウイルス / 感染症 / ストレス / 微生物 / 遺伝子増幅
研究概要

本研究は、体内でウイルスが増え易くなる負荷を明らかにし、健常人におけるウイルス感染症の重篤化を回避することに役立つ健康情報を把握することを目的とする。
1.唾液中ウイルス定量系:
唾液中ウイルス定量法の構築:健常人唾液中に排出されるウイルス(HHV6、HHV7、TTV)、並びにβグロビンの各遺伝子について、競合的内部標準を用いた定量的nested遺伝子増幅法(QCN-PCR法)を構築した。次に、核酸を抽出・精製しない遺伝子増幅前唾液処理方法を検討した。蛋白質分解の際に使用するSDSは遺伝子増幅を阻害する。この阻害作用を遺伝子増幅反応液中にtween 20を添加して中和に成功した。さらに、検出感度を上昇させるために、蛋白質分解後の唾液サンプルを凍結乾燥機で10倍濃縮した。その際、SDSも濃縮されるが、冷却(0-4℃)と遠心(14000rpm、1時間)によって濃縮前の濃度に戻すことに成功した。
2.負荷が健常人に与える影響の評価系:
各種の負荷が唾液の酸化還元電位に与える影響を調べた。その結果、試験勉強、就職活動失敗、二日酔い、悪臭刺激、並びに恐怖映画視聴で上昇が認められた。しかし、試験勉強は慣れると効果が減弱した。悪臭刺激は再現性が認められず、個人差、または実施する際の人数(単独と複数)が影響すると推測された。なお、現在までのところ、その他の指標で有意な変化は検出されていない。
3.健常人安静時唾液の検討:
2名の健常人安静時唾液を、1日4回、週当たり連続して3日間、3週間にわたって採取し、疲労感visual analogue scale (VAS)検査、酸化還元電位,並びにHHV6とTTV量を経時的に解析した。いずれの解析に置いても有意な差は見いだされなかった。従って、これらの解析は、負荷をかけたときの人体の変化を調査するのに有効であると期待される。

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公開日: 2012-07-19  

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